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- 5.オーディション
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視聴者参加番組 〜個人情報は慎重に
最近は少なくなりましたが、関西のテレビ界といえばかつては視聴者参加番組が隆盛を極めていました。面白い素人が関西のテレビ界を支えてきたといっても過言ではありません。
しかし近年、すすんでテレビに映りたい一般人はむしろ減少傾向にある一方、インターネットの普及で自分が誰なのか名乗らずとも世間に向かってなんらかの意見、見解等を発することができるツールが増え、このツールで積極的に発言している人が増えています。
これが原因とは言い切れませんが、私たちは自分の姿を隠すことがあまり特異なこととは感じなくなったのではないでしょうか。仮名にしてほしいというのはともかく、職業や、身分を偽る参加視聴者もなかにはいます。番組出演してもらった後、その人を知る第三者から身分を偽って出演していたことが指摘されることもあります。
個人の情報を丁寧に扱い保護することはもちろん大切ですが、それと同時に、その個人の情報が正しいものかどうかを確認することも極めて重要です。
20歳未満であるのに、お酒を飲む場に出演させたり、18歳に満たない少年を夜のロケで使ってはなりません。
オーディションのときに本人と確認できる(免許証や学生証)程度のものは確認する必要があるのではないでしょうか。
事例 本当の夫婦ではなかった
3組の夫婦が出場する視聴者参加のトーク番組で、収録後、出場夫婦の1組が、夫婦としての実態がないことがわかり、放送中止に。