関西テレビ放送株式会社

 

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  • 2.企画構成会議

(1)コーナー企画、ディレクターの第一歩

1コーナーを任される、あるいはロケ取材を1本任されるということはディレクターとして独り立ちする第一歩であります。自分の発想、企画、表現力、感性をスタッフにも、視聴者にも示すこの一大事を決して他人に委ねることなく自力で精一杯取り組んでください。
まず、自分で感じたこと、思ったことは何か、人に伝えたいことは何か、これが最も大切なことです。これを自分に問い直してみる。その後に構成作家にぶつけたり、先輩ディレクターに演出手法を相談したりしてみてください。
また、取材に入る前には、対象者との条件があれば、明確なかたちで表しておきましょう。


アドバイス 取材の条件
外部ディレクターに発注のロケ取材で、放送後、取材先から「協力スーパー等が入っていなかった」とのクレームがきた。情報番組やバラエティ番組において、取材される側が何らかのメリットを期待するのも当然である。取材される側が期待するメリットは何なのか、きっちりと把握しておかなければならない。
社員ディレクターが取材の場合、取材条件等はプロデューサーまで伝わりやすいが、外部ディレクターに発注の際はきっちり伝わりにくいということがあるので、場合によっては簡単でもよいから、文面を残し誤解のないようにしておくことが望ましい。
取材する側から、される側へ、取材の結果につき、番組上どのような取り扱いをするのか伝えておくべきである。


(2)事件は会議室でも起こる


アドバイス ここが基本
おかしいと感じたことは必ずこの会議でぶつけあうのが基本
ぶつけられたほうも腐らず、怒らず、
不明確な出典や、事実か噂かの判断もここで確認しあうのが基本

スタジオにせよロケにせよ、企画の内容はどんなに面白いと感じてもまず、その裏づけを取ってください。そして、全体会議でいろいろなスタッフの前で披露してください。
全員の同意を求めるためではなく、できるだけ多くの人間に説明することで、いろいろな人の感覚や反応を見ることができます。意外なところで内容に疑問を感じたり、不快感を覚えたり、あるいは、もっと違うところに意外な感動があることを発見できる場合もあります。この場は相手の企画を潰す場ではありません。同じ番組を作るスタッフの共通意識と理解、あるいは理論武装できる体勢を整える場でもあります。ここで十分な意見を戦わせることで、私たちの企画がより完成度の高いものになります。


事例 バラエティ番組でゲストが語った自身の離婚騒動 その①
バラエティ番組においてゲストが自身の離婚騒動に答えるという企画でBRC(放送と人権等権利に関する委員会)より「勧告」を受けるに至ったが、これにはいろいろな問題が内包されている。
【企画段階における問題】
当該ゲストのキャスティングが先に決定していたこともあり、出演が近くなって出始めた「離婚か!?」騒動は私たちにとっては興味の湧くテーマであった。ウワサであった「離婚問題」を週刊誌のネタの真偽を問うという形で当該ゲストのトーク展開を考えたが……。
これが結果として、本番では当時の夫(一般人)に取材せず、結果反論の場を与えることなく一方的にゲストサイド(妻)の意見を出すことにしかならなかった。
第2章−8−(1)「トーク内容が名誉毀損に」につづく)