竹上萌奈「モエバナ」

美輪明宏さん 「愛の讃歌~エディット・ピアフ物語」

2018.06.07

私は、何かを始めても、スタートは「この世にこんな楽しいことがあるのか!」
と寝る間も惜しんで入れ込むが、一度でも行き詰まると、途端に気持ちが覚めて息切れし、一目散に逃げてしまう。

「やっぱりこれ、私にはむいてない!」

このセリフを何度吐いたことか…。

四半世紀生きて、私が欠かさず、尚且つ熱意をもってやってきたことといえば、食べること・寝ることくらいだ。

私の例で申し訳ないが、もしかして、心の中の、ぎくりという音を聞いた人は、意外と多いのではないだろうか。


遠くの遠くの、たどり着けるかわからない夢の国を目指し、熱意の炎を絶やさず
歩み続けるというのは、とにかく苦しい。

ちょっと足を延ばせばつく、遊園地やゲームセンターに行く方が、楽に、確実に、すぐに、幸せを手に入れることができる。近い喜びだって、十分に幸せになれる。(現に私はUFOキャッチャーをするためだけに出かけたりする)

私の人生はいかんせんずっと後者で。ちょっと頑張って足を延ばすこともあるが、歩き続けた経験はない。その先にあるものを見たことがない。

そんな私に、

「今から頑張れば、たどり着けるかも」という希望を与えてくれたのが、この舞台だ。

美輪明宏さんの演技と歌には、

努力の年月を経ることでしか出せない、洗練された迫力が溢れ、

同時に、年齢はただの数字に過ぎないことを証明していた。

芸術の知識の乏しい&鈍感な私をも感化させるレベルで。


「じゃあ、お前は何を頑張るのか」と聞かれたら、

…。

わからない。


とりあえず、今日も欠かさず三食食べて、全力で眠ることをここに宣言する。

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