競馬BEAT

杉本清の夢の一頭

ご意見番・杉本清の先週のレース報告(言いたい放題)と今週のレース予想(ささやき)。

2017年11月3日

清の言いたい放題

凄い天皇賞(秋)だった。最初にビックリしたのがキタサンブラックの出遅れ。ゲートの中でガサガサしているな、と見ていたら、前に突進して、その反動で後方に下がった瞬間、扉が開いたために出遅れ、足がもつれるようになって一瞬、バランスを崩したが立て直した。「ウヮーッ出遅れた。キタサンブラック出遅れた。さあ、どうなる。どうする武豊」といったところ。ポイントは3コーナーだったと思う。極悪馬場を嫌って、当然のことながら各馬が外へ外へと行ったため、内目の方が大きく開き、そこへ迷うことなく進路をとった武豊騎手。レース後、「道中、滑ることもなかったし、この道しかないと思った」と話したがこれで、一気に出遅れをとり戻し、最内を通って4番手と絶好の位置へ上がった。流石、武豊といったところだ。直線、手前ではデムーロ騎手のサトノクラウンが先頭に踊り出す勢い。しかし、直線に入るや、キタサンブラックが内からかわして先頭へ。「やや、早く先頭に立ち過ぎたが心配はなかった」(豊談)とのことだったが、水しぶきを上げてヴィクトリーロードを独走。そこへ外からサトノクラウンが差をつめてきたが、キタサンブラックも馬場の固い外目へと徐々に進路を取っていたため、それ以上、外へは行けず、内へ立て直し一歩、一歩差をつめる、「踏ん張るかキタサン。かわすかクラウン。ユタカか、デムーロか、抜かせないキタサン。踏ん張るキタサン、デムーロ懸命のアクションで追う、追う、意地でも抜かせないユタカ、キタサンだ、ブラックだ、踏ん張った、踏ん張ったキタサンブラックだ!キタサンブラック実りの秋だ!泥にまみれた秋祭りだ…」史上に残るキタサンブラック、サトノクラウンの死闘を声がひっくり返るほど、我を忘れての実況が聞きたかった。レース後、「この馬場でこの勝ち方なら凱旋門賞へ出てほしかった」の声が聞かれたが、もっともだ。
長い間、競馬をやってきて、2週続けての極悪馬場なんて記憶にない。それにしても、参った、参りました。キタサンブラックが初のGIを勝った菊花賞の後に特別に作られた記念のブルゾンを北島三郎さんから頂き、菊花賞に合わせこの時期に着用。競馬ファンから喜んでもらっていたのに、予想上はキタサンブラックを単穴にして見事に“やられた”。スミマセンの心境だ。
少し、言い訳をさせてもらうなら、宝塚記念の負け(9着)は大阪杯がGIになったこと、天皇賞(春)でレコードを出したこと、この2走で少々、疲れがあったのか、と分析していたため、秋、ラストランの3走、関係者としていちばん勝ちたいのは一昨年3着、昨年2着の有馬記念だろう、そこへ、ピークを持っていくと自分勝手に決め込み、天皇賞、ジャパンカップと階段を踏んで仕上げていくとの判断。当然、3連勝の可能性は充分もとも思いながら、毎日王冠で快勝していたリアルスティールを本命に、サトノクラウン対抗、キタサンブラックを単穴にしたのだった。こうなれば3連勝。あと、2レースを勝ってもらいたい。印はどうするか、武豊騎手が“ゲン”をかつぐので大いに迷うところだ。
いずれにせよ、有馬記念のあと行われる予定の引退式を全国の競馬ファンの皆さんとともに大いに盛り上げたい。今から燃えている。とにかく、ビックリと凄さの天皇賞だった。最後のひと言、パドックではマカヒキが目についた。復活は間近い、馬場さえ良なら要注意、軽視は禁物だろう。

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