インタビュー

人に寄り添いつつ、自分も新しい人生だ!の初々しい感
後藤はただの22歳ではないです

メガネがトレードマークの後藤大門役を演じる小園凌央さん。新人ケースワーカー5人組の中で「普通」と言われながらも「ちょっと浮いている」という、不思議な存在感です。キャラクター作りのこだわりや、チェインストーリーの撮影裏話も聞きました。

衣装のシャツがいつもかわいい後藤ですが、キャラクターのコンセプトとは?

シャツはカッコいいんですけど、ベストを着ちゃうんです。でも、それが後藤。目立ちたいという願望を心の奥に持っているけど、人と違った、個性的なほうにいってしまった感じです。

眼鏡の奥でなにを考えているかわからないそうですが。

原作者の柏木ハルコさんにお会いして聞いた時、「後藤くんはぜんぜん自由にやっていただいていいです、意外とむっつりスケベなところがあるから」と言っていました。原作の後藤と、僕の演じる後藤は、いい意味で一緒の部分も多いです。原作は心優しくてどんな方にも平等に接しています。後藤は、いままでの人生でできなかったことを新しい環境でやるえみるちゃん(吉岡里帆)と同じように決意しているんじゃないかと思うんです。人の役に立ちたい、人を幸せにしたい気持ちはもちろんありつつ、その中についに「我」が出て来たんです。自分も多少は幸せになりたい。それで、チェインストーリー(#3.5)のような会話になりました。七条くん(山田裕貴)に会っていなかったら、してなかった会話だと思います。

チェインストーリーも見てほしいですね。

見てほしいです。チェインストーリーでは人間味を出しています。ドラマ本編とは違ったこういう顔もあるんだよ、という場面を見てほしいです。後藤くん、意外と、相談者さんに対して言わなきゃいけないことはちゃんと言うんです。女性にも「彼氏いるんですか?」と簡単に聞くし。いままでの人生で知らないことだからこそ逆に聞ける、その初々しさを出すのがいいかなと。自分にとっては新鮮なお芝居でなかなか難しいですが、自由に楽しんでやれればと思います。

今回のドラマをどのように感じていますか?

最初に原作を読んだ時、社会の構造の根源的なところを思いました。なぜ、生活保護を受けなければならない人が生まれたんだろう、どうして生活に困るのか、と。現代日本は資本主義であって、資本主義を勝ち抜けなかった人を生活保護で国が助けている。競争させておいて、助けるの?と、そこに矛盾を感じ、資本主義社会ってちょっと怖いなと感じました。でも、ケースワーカーはそうした構造から外れたレールにあって、人のために役立ちたいと懸命に働いている。自分より他人を尊重できるこの世界観は、いままで感じたことがなかったから、えみるちゃんも後藤もみんな最初は面食らったんじゃないかと。僕も、思いやりをもてるそういう世界になってほしいし、自分もなりたいと思います。この新しい世界観の中で、みんな変わりたいし、自分も新しい人生をがんばる! そんな気持ちを表すドラマだと思います。

小園さんの「わたしの生活にこれさえあれば」というものはなんですか?

ちっちゃい時から使っているブランケットと、後藤っぽくいえば、恋。
あと、自転車と、常に新しいことに挑戦できるメンタリティ、ノッてる感が絶対必要です。

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