インタビュー

4話は「七条、気づけよ」って描かれ方だけど、
無神経な男にはしたくないと一番に考えて演じました。

熱血でイケメン。でも、少しマザコンの七条竜一を演じる山田裕貴さん。利用者の岩佐(安達祐実)と向き合った4話では、彼がシングルマザーにここまで懸命になるバックボーンも描かれました。現場では人を楽しませるムードメーカーの山田さん。4話の秘話を聞きました。

区役所職員らしさがにじみ出ている七条ですが、役づくりにどんな意識が?

最近プライベートでも役所に行く機会があったので、働いている方々を観察させてもらったりしました。僕はどんな役でも、たとえばサイコなヤツとか刑事役であっても、その中にちゃんと人間であることをまず意識します。それは普段の生活でも同じで、普通であることを心掛けているんです。普通に電車に乗るし、普通にみんなと居酒屋に行く。だから、同期で仕事帰りに飲みに行くシーンとかの感覚もわかります。そういう普段の意識が、今回の役づくりに生きているかもしれないですね。

イケメンでマザコンという設定についてはどうですか?

「イケメン」はあまり話題になっていませんが(笑)、キャラ設定はもっと出したいですね。1、2、3話はコミカルな部分を任される役回りで、自由に楽しくやらせてもらいましたが、どこまでやっていいかの塩梅を探りました。七条のバックボーンも見えづらかったですが、4話で彼の人間性がかなり深まりました。僕自身、この役に落ち着いてきて、こういう人間なんだなとわかってきました。

どういう人間と?

自分の育った環境、それによるとらえ方や世界観で、人にも関わってしまう。僕自身はそういうことを絶対したくなくて、誰でもなんでも受け止め、いろんな人がいると感じながら生きていきたい人間だから、僕からそういうところをなくしたら七条になる感じです。ただ、母親が一人で一生懸命に育ててくれたバックボーンは大きい。小道具に名前とか書いているんですよ。メモ帳やバインダーに「七条竜一」って。あと、靴ひものちょうちょ結びが逆向きとか。母親に言われたこと、やってもらったことを、いまも守っているようなマザコンかなと思います。

4話では自分と同じシングルマザーの環境の利用者、岩佐と向き合いました。

安達祐実さんとの共演は楽しかったです。僕がどんな演技になってもキャッチボールをしてくれるので、安心して頼りきっていました。僕も、岩佐さんの顔をよく見て演じ、七条として応援したんですけど、それが追い詰める展開になってしまった。4話の描かれ方としては、「七条、気づけよ」って感じですが、でも、無神経な男にはしたくない。監督も僕もそこを一番に考えて演じました。七条なりの思いやりが空回りになっていることに気づけない。彼なりに真剣にがんばっているんですけど。

最後は七条らしい気づきもありました。

4話は七条の心の動きが出ているので、絵ににじみ出ていたらいいなと思います。今回の現場は本当にいいチームワークです。まずは同業としてスタッフ・キャストのみなさんに良かったよって言われるようにがんばれば、それがドラマを見るみなさんにも伝わるかなと。

ケースワーカーの仕事について理解が深まったのでは?

監修の衛藤晃さんに聞くお話は、それってどう対処するの!? という厳しいもの。もうコミュニケーションしかないんです。大卒の22歳で入庁していきなり100件の担当なんて、やり切れる仕事じゃない。心のケアが一番大事だと、衛藤さんもおっしゃっていました。僕も、表面だけで人を見たくないと思っているので、この感覚を持っている自分でよかったと思います。人間の優しさって、押し付けになると難しいところがありますよね。普段からすごく意識していることなので、繊細に感じながら作品に取り組めていると思います。

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