わかぎゑふ連載エッセイ「大阪のおばちゃん目線」

プロフィール

ハチプレ!版 第33回

「舞台裏」

今年のアナウンサー朗読会は9月17日だった。そう、あの台風の日である。
11時半と14時半の公演があったのだが、2回目の公演は中止になってしまった。とても残念だ。
アナウンサー諸氏がそれを知ったのは開場する直前だった。「え?1回だけになるんですか?」と皆大慌てだった。人間、2回あると思っていたものが1回だけになると俄然焦り出すものだということがよく分かった。

「台風かぁ、私のせいです」と雨男を告白したのは重鎮、毛利アナ
「チャンスは一回だけってことですよね」と緊張を隠せない顔つきになったのは高橋アナ。なんせ冒頭で谷川俊太郎さんの詩を読むという大役を担っていたので、いわゆる「掴み」役である。「私が滑ったら、全てお終いですよね」と向日葵のような素敵な笑顔が引きつっていた。

「一回か、演技プラン変えなきゃ」とクールに言い放ったのは林アナ。もちろん余裕の冗談だが、それを横で聞いていた入社2年目の服部アナが「わぁ、流石っすねぇ」と本気で感心していた。本番で林アナが画期的に演技を変えたか?というと、そんなことは全然なかったのだが。

2回が1回になろうと耳にも入らず自分の台本をブツブツ読み続けていたのは、堀田アナだった。久しぶりの出演だったので緊張しまくっていたのか、最後の最後まで猛稽古をしていて、その結果集中しすぎて、舞台の上で眠くなったというお間抜けな告白をするに至った。遊びすぎて疲れて寝るタイプの子供か!とツッコミを入れたい。

「え?一回になったの。じゃあ着物着ようかな」と言い放ったのは村西アナ。彼女はラストにしっとりと詩を読むシメの役だった。情緒のある雰囲気を作り出すためにも衣装は着物でということになったのだが、2ステージあるので、本番が始まってから着るつもりをしていたのだが「1ステージなら今から着ても持つ」と言って、さっさと着替え弁当を食べだした。大物である。

「1回だけか、寂しいですねぇ」と言ったのは石巻アナだ。さすがはアナウンス部長、1年練って来た企画を大切に思っての発言だったのだろう。
そんな各々の思いを込めて、本番は実に上手く行き、今年の朗読会も無事に終わった。2ステージ目を見られなかったお客様、本当に申し訳ありませんでした。来年はどうぞ晴れますように!

朗読会の模様を放送します!

・9月26日(火)あさ4:30~4:55
・9月27日(水)あさ4:30~4:55

尚、27日の内容は放送終了後、カンテレドーガで1か月間無料で配信されます。

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