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遙 洋子さんが、バレエ界のレジェンド・ルグリ氏に直撃インタビュー!


2017.6.13 更新
パリ・オペラ座バレエ団引退から8年を経てなおファンを魅了し続けている、現代最高の至宝マニュエル・ルグリ氏。そんなルグリ氏が自らのバレエ人生における一つの集大成と位置付けるのが『ルグリ・ガラ~運命のバレエダンサー~』。大阪では8月19日(土)にフェスティバルホールで上演されます。そこで、今回はバレエ界のレジェンド・ルグリ氏に遙 洋子さんが直撃インタビュー! 遙さんがルグリ氏、そして本公演の魅力に迫ります。

遙さん:この仕事をしていて良かったなぁと思える瞬間がやってきました! ルグリさんよろしくお願いします。ルグリさんは世界の名門、パリ・オペラ座バレエ団で23年間、エトワール(パリ・オペラ座バレエ団の中の最高位)として活躍された後、ウィーン国立バレエ団の芸術監督に就任されています。それなのに今回の『ルグリ・ガラ』公演でご自身が踊られます。いったい何歳まで踊られるんでしょうか(笑)?
ルグリ氏:自分自身では、まだ踊る機会もありますが、ダンサーというよりはむしろ、ダンサーを指導する立場の芸術監督だと思っています。私の持っているものを伝え、受け継いでいく。それが今の自分の役割だと思っています。ですが、今回このように再び舞台に上がることができること、そしてローラン・プティが振付けた、とても美しい作品を踊る機会をいただけることはとても幸せです。

「魂がそこになければ、観る人の心を動かすことはできない」(ルグリ氏)
「ええこと言いはるわ」(遙さん)

遙さん:私はバレエの技の中でも、「グランジュッテ(高く跳躍して空中で開脚姿勢を保つ技)」が好きなんですが、ルグリさんはどんな技が好きですか?
ルグリ氏:確かに輝かしく、すばらしいテクニックというものはありますが、私が常に大事にしてきたのは、そうした驚くべきテクニックとともに、バレエを通して人々に何を語りかけるのか、どうすれば人々の心に響くのかということ。魂がそこになければ、観る人の心を動かすことは出来ないと思っています。
遙さん:ええこと言いはるわ。魂があってこそのテクニック。何よりも“魂”ということですね。

ルグリ氏:では、それを逆にしてみましょうか。というのは、若い時はテクニックをきちんと学び、そのテクニックを習得した後で、魂を込めた表現に思いが至ることができる。ダンサーにとってはそれこそが素晴らしい境地だと思うのです。ダンサーのバレエ人生には、若い時代、成熟期、さらなる成熟期という様々な段階があります。特に今回のガラ公演には、ウィーン国立バレエ団の今まさに私が育てている若手のダンサーがいて、イギリスからは英国ロイヤル・バレエ団、ロシアのボリショイ・バレエ、またウィーン国立バレエ団のプリンシパルといった世界中のバレエ団の中でもトップクラスの人たちがいて、そして私もいる。いろいろな段階のダンサーを一度に観ていただけるスペシャルな公演なのです。
遙さん:まさしく、いろんな世代のバレエダンサーを一度に楽しめるわけですね。
ルグリ氏:それこそが今回のガラ公演の目的でもありました。様々な成長の過程と言いますか、ダンサーとして私がこれまで辿ってきた足跡を皆様にお見せすることがテーマの一つでもあります。若いダンサーから、非常に成熟期を迎えたダンサーまで一度にご覧いただきます。また、作品や振付に関しても、古典からコンテンポラリーのものまで幅広い演目をご用意していますので、バレエをあまりご存じない方であっても、大いに楽しんでいただける構成になっています。

遙さん:今回出演するダンサーに共通して、ルグリさんが大切にしているところはどんなところでしょうか? このダンサーのここが好きだからみんなを集めた、という共通点があれば教えてください。
ルグリ氏:私がバレエを愛するのと同じように、バレエを愛しているという方たちに集まっていただきました。今はバレエでも少しサーカス的な表現をみせる公演がありますが、彼らは美しく洗練されたバレエに努めている人たちです。そうしたバレエを通してこそ、感動が生まれ、魂がそこにみられる。それこそ私がバレエに求めているものです。彼らは共通してバレエの伝統というものをリスペクトしている人たち。彼らのバレエには様々な素晴らしい要素が活かされているところを観ていただきたいです。

「ウィーンでも舞台に立つのは年1回」(ルグリ氏)
「今回の舞台は貴重ですね」(遙さん)

遙さん:今回の舞台は本当に貴重ですね。
ルグリ氏:私がいま舞台に上がるのは年に1回。ヌレエフ・ガラといって、毎シーズンの最後を飾るガラ公演の出演のみで、ウィーンでも舞台に立つことはほとんどありません。今回、日本で踊れることをとても嬉しく思っていますが、今後私が踊るチャンスはますます減っていくのだろうと思います。
遙さん:ファンの方が、バレエを知らない知り合いを連れて来てくれることも大事ですよね。
ルグリ氏:おっしゃる通りです。素晴らしい演目を用意しており、ダンサーたちはみな魂を込めて踊ります。おそらくこの公演を観に来てくださった方の中には、バレエダンサーになる夢をもってくださる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
遙さん:素晴らしい公演になりそうですね。それでは、日本のお客様の皆様にメッセージをいただけますでしょうか。
ルグリ氏:今回、素晴らしい才能を持ったダンサーたちに囲まれて、舞台で皆様とお目にかかれることを心から光栄に思っています。多くの方が劇場にお越しいただき、私たちを勇気付けてくださいますように、そして素晴らしい時間を私どもと分かち合っていただければと願っています。

【対談後記】
バレエに親しんでいる方なら、マニュエル・ルグリという人が『バレエ界のレジェンド』で、どれだけすごい人かをご存知だと思いますが、バレエを知らない方々にもぜひこの機会を逃さないでほしいと思います。ルグリが踊るバレエを観た、という経験は後々ご自身にとって貴重な経験をしたと思う日がくるはずです。もうこんなチャンスは巡ってこないかもしれません。女性にとっては、男性ダンサーはカッコいい人ばかりなので“イケメン探し”的な感覚で会場にお越しいただくのもいいかもしれません。ぜひ、この『ルグリ・ガラ』をきっかけに趣味の範囲を広げて頂きたいです!


【イベント情報】
ルグリ・ガラ~運命のバレエダンサー~』大阪公演
[日程]8月19日(土)
[会場]フェスティバルホール
[開演時間]14:00
[料金(税込)]S席:¥14,000 / A席:¥11,000 / B席:¥8,000 / C席:¥6,000 / BOX席:¥18,000 / バルコニーBOX席(2席セット):¥28,000


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