カンテレドラマ「後妻業」毎週火曜よる9時

インタビュー

関西弁はキャラクターを120%に引き立たせるツールですね。
カッコいい人はカッコよく、のほほん長女はよりお気楽に。

尚子を演じる濱田マリさんはネイティブ関西弁。面倒なことはしっかり者の妹・朋美(木村多江)に預けて、のほほんとしているようで、口喧嘩では朋美にはなかなか負けていません。父の耕造さん(泉谷しげる)が騙されましたが、濱田さん自身は「騙される耕造の気持ちがわかる」とのこと。その辺りも聞いてみました。

西木尚子はどんな人物でしょう。

お気楽長女ですね。次女がしっかりしているので、その分、おっとりしている。というか、お姉ちゃんがこんなだから妹がしっかりしてしまったんでしょうね(笑)。競争をしたことがないという環境も伺えますが、いかんせん責任感が弱い。そこは、どやねん?と思います。責任が降りかかりそうになったらうまいことスライドさせて回避する。そのスキルはなぜか持っている(笑)。「天然したたか」という感じでしょうか。

演じる上で意識している点は?

苦労知らずのお嬢様で、職業は主婦。根っからの大阪人ですが、あんまりお金に執着しないところは大阪っぽくはないかな。美顔器をコロコロしながら家事したり、おせんべいをポリポリしながら電話をしたり、大阪人だけど急がない人を意識しています。そんなまったりとした日常に小夜子(木村佳乃)さんが現れてびっくり。なんじゃこの人、緊急事態!……ではありますが、自分に災いが降りかかるのはぜひ避けたい。持ち前の無責任さでうまいこと逃げますが、責められないのが、尚子の人柄なんでしょうね。

関西弁が飛び交う現場ですが?

普通のドラマより、大阪弁がコッテコテですよ(笑)。標準語は朋美の周囲くらい。関西弁は、役を演じる上では武器になるな、とかねてから思っていましたが、このドラマにおいては、関西弁がその人のキャラクターを一回りも二回りも大きくしてくれています。カッコいい人はよりカッコよく、かわいい人はよりかわいく、小夜子さんはより強く見せてくれますね。関西弁は、キャラを120%に引き立たせる不思議なツールですね。

気になるキャラクターはいますか?

朋美です。尚子と違ってバリバリのキャリアウーマン。でも、女の人生で立ち止まって苦悩している、葛藤している姿が魅力です。こんな強く見えて、弱いところもあんねんなあ、と。そして、朋美のそんなところを、小夜子さんは見ている。尚子なんかより小夜子さんのほうが朋美を知っているんちゃうかな。二人のバトルを見ながら、がんばれって心の中で思っています。でも、ラストは……、めっちゃびっくりしますよ!

濱田さん自身は騙すほうですか、騙されるほうですか。

わたしは騙されるほうです。このドラマを見ていても、誰に共感するかって、第二話の耕造さん。わたしも一緒! わかる!と、切なくて泣きそうになりました。詐欺は、騙すほうも、騙されるほうもなんか言われますが、耕造さんは騙されていいと思ってるんです。だからちょっと幸せなのかな。人生最後に好きになった人に騙されるんならええでって、むしろ感謝しながら人生を閉じていく。この二人の騙し騙されの中に実はそういう感情があった。騙されてやる懐の深さに、小夜子さんもグッと来たんじゃないかと……。耕造さんが亡くなるシーンを撮った時は、わたしもグッときました。

これからの見どころと、視聴者にメッセージをお願いします。

毎話のエンディングでチラッと見せる小夜子さんの意外な一面を、見逃さないでほしいです! これが後半の展開に生きてくるんです。ちゃんと頭にキープして置いといたら……、次週がたまらん! ラストまでたまらん! 痛快なドラマや!となりますから。単なる美しき金の亡者じゃない、ということがわかる仕掛けです。

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