開催内容
1920年代パリ
自由を求めて活躍した女性たちの軌跡をたどる
ふたつの世界大戦に挟まれた1920年代のパリ。それは様々な才能がジャンルを超えて交錯し、豊かな創造性を解き放った場所であり、奇跡のような空間でした。とりわけ女性たちの活躍には、目を見張るものがありました。ともに1883年に生まれたマリー・ローランサンとココ・シャネルの二人は、大戦後の自由な時代を生きる女性たちの代表ともいえる存在でした。女性的な美をひたすら追求したローランサンと、男性服の素材やスポーツウェアを女性服に取り入れたシャネル。本展では美術とファッションの境界を交差するように生きた二人の活躍を軸に、ポール・ポワレ、ジャン・コクトー、マン・レイ、マドレーヌ・ヴィオネなど、時代を彩った人々との関係にも触れながら、モダンとクラシックが絶妙に融合する両大戦間パリの芸術界を俯瞰します。オランジュリー美術館やマリー・ローランサン美術館※など国内外のコレクションから、約90点のラインナップが一堂に会する貴重な機会です。
※マリー・ローランサン美術館:マリー・ローランサンの世界で唯一の専門美術館。
1983年~2011年まで長野県蓼科高原で開館。2017年~2019年まで東京・ホテルニューオータニで開館。
2019年閉館後、コレクションの公開はされておりません。
作品紹介
■マリー・ローランサンの再発見
女性らしさを追及した独自のスタイルを貫き時代の寵児となったマリー・ローランサンの作品の数々を紹介します。

1919年 油彩/キャンヴァス パリ、ポンピドゥー・センター
Photo © Centre Pompidou, MNAM-CCI, Dist. RMN-Grand Palais / Jacques Faujour / distributed by AMF

1923年 油彩/キャンヴァス パリ、オランジュリー美術館
Photo ©RMN-Grand Palais(musée de l’Orangerie) / Hervé Lewandowski / distributed by AMF

1923年頃 油彩/キャンヴァス パリ、ポンピドゥー・センター
Photo ©Centre Pompidou, MNAM-CCI, Dist. RMN-Grand Palais / image Centre Pompidou, MNAM-CCI / distributed by AMF

1924年 油彩/キャンヴァス
マリー・ローランサン美術館
©Musée Marie Laurencin

1933年 油彩/キャンヴァス
ポーラ美術館

1923年 油彩/キャンヴァス
ひろしま美術館
マリー・ローランサン(1883-1956)
パリ生まれ。アカデミー・アンペールで絵画を学ぶ。ピカソやブラックとの交流から、初期にはキュビズムの影響色濃い作風であったが、後に、パステル調の淡い色調と優美なフォルムが特徴の女性的な作風に。エコール・ド・パリ中でもひときわ輝く存在となる。詩人アポリネールとの大恋愛でも知られる。

≪お気に入りのドレスでポーズをとるローランサン≫
1928年頃 マリー・ローランサン美術館
© Musée Marie Laurencin
■シャネル・ポワレ・ヴィオネらの活躍1910-1930年代のファッション
1910年から1930年のファッションの変遷を、ココ・シャネル、ポール・ポワレ、マドレーヌ・ヴィオネらの作品でたどります。

《デイ・ドレス》
1927年頃 シルククレープ 神戸ファッション美術館

《イブニング・ドレス》
1938年 シルクシフォン、シャンティイレース 神戸ファッション美術館

1936年 © Boris Lipnitzki / Roger-Viollet
■カール・ラガーフェルドがよみがえらせたローランサンの色彩
モード界の鬼才ラガーフェルドが現代に蘇らせたローランサンの色彩(パレット)を表現したドレスも展示!

黒いサテンのリボンの付いたピンクのフェイユ・ドレス
2011年 春夏オートクチュールコレクションより ©CHANEL
音声ガイド

パリで花開いたローランサンの世界を、俳優の浦井健治さんがご案内します!
浦井健治(俳優)
2000年俳優デビュー。2004年にはミュージカル『エリザベート』ルドルフ皇太子役へ抜擢され、以降、ミュージカル、ストレートプレイ、映像と数多くの作品に出演。
音声ガイド貸出料金:650(税込)円
開催スケジュール
日程
2023年4月16日(日)~6月11日(日)
■開館時間
10:00~18:00
※入場は閉館30分前まで
■休館日
月曜日
会場
京都市京セラ美術館 本館 北回廊1階
料金(税込)
一般 | 大高生 | 中小生 | |
---|---|---|---|
当日券 | 2,000円 | 1,500円 | 700円 |
前売・団体券 | 1,800円 | 1,300円 | 500円 |
※団体料金は20名以上
※障がい者手帳等を提示の方は本人及び介助者1名まで無料(確認できるものをご提示ください)
チケット発売日
2月14日(火)10:00~
プレイガイド
京都市京セラ美術館ミュージアムショップ「ART RECTANGLE KYOTO」
営業時間10:30~18:30※月曜休館
京都新聞文化センター
チケットポートなんば店
近鉄営業所
- 主催
- 関西テレビ放送 / 産経新聞社 / 京都新聞 / 京都市
- 協力
- ヤマト運輸
- 後援
- 在日フランス大使館 / アンスティチュ・フランセ日本
- 企画協力
- 美術デザイン研究所
- 監修
- [絵画]深谷克典(名古屋市美術館)[ファッション]成実弘至(京都女子大学)、カトリーヌ・オルメン(フランス文化財専門官、服飾史家)
お問い合わせ
京都市京セラ美術館
075-771-4334