八村 倫太郎

大学で知り合った、なんだか無愛想な同級生。そんな彼が、母の再婚によって義理の兄妹に！？
「ってことは、あなたと一緒に住むってこと？なんでよりによってあなたと…」というと倫太郎くんが耳元で「これから一緒に住むんだし、好きになんかなるなよ。」と言われ「なるわけないでしょ！」と言い返すが、そのまま立ち去ってしまう八村くん。

翌朝、起きてこない彼の部屋をノックし、「講義が始まるよ！起きて！」と声をかけるが反応がない。「しょうがないな。なんで私が起こさないといけないの！」と部屋に入り布団を剥がす。すやすや眠る倫太郎くんの顔を見て思わず「黙ってたらかわいいんだけどな…」と呟く私。「倫太郎くん！起きて！」と体を揺すっていると、寝ぼけている倫太郎くんが私を引き寄せ抱きついてくる。そして「お願い。もうちょっとだけ寝させて。」と寝言のように呟く。思わず「ちょっと！近いよ！」と私がいうと「かわいいな。」と言い、また気持ちよさそうに寝る倫太郎くん。

大学に一緒に向かう車内で「なんでさっきあんなことしたの？」と聞くと「ん？さっきってなんだ？俺寝起きすっげぇ悪いからなんも覚えてないんだけど…なんかしたのか！？」と覚えていないようなので「もういい！」と怒る私。

講義が終わり、倫太郎くんに会う前に帰ろうとしているとチャラそうな2人組の男が話しかけてくる。「お疲れ！これからパーっと飲みに行かない？絶対盛り上げるから、楽しいよ！」こういう人たちが苦手な私は「すみませんちょっと予定が…」と断ると「えー。そんな飲めないキャラだっけ？いいじゃん！行こうぜ！」しつこい…。

すると倫太郎くんが現れ「あー、ごめん！その予定って、俺とデート行くんだわ。こんな奴らほっといて、早く行こうぜ。」と手を引いて教室から連れ出す。「ちょっと！デートなんて行く予定ないけど」と私が言うと「あんたを助けるための口実に決まってるだろ！ほら、妹が困っていたら助けるのが兄ってもんだろ。」と私の頭をポンポンしたあと「さ、早く帰るぞ。」と手を繋いで歩き出す。

倫太郎くんはなんでこんな思わせぶりな態度をとるの？なんかむかつく！

チャラ男2人に飲みに誘われた私を助けてくれた八村くん。その口実は？

（2）これから自分とデートだから