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「異なる普通」がイノベーションの源泉に

関西テレビ放送株式会社
代表取締役社長 岡 宏幸

代表インタビュー
インタビュアー Interviewer
崔さん
崔さん
本岡さん
本岡さん
吉村さん
吉村さん

岡社長が考えるダイバーシティを教えてください。

「多様な価値観を認め合いましょう、尊重しあいましょう。」というのは美しい言葉ですが、その実践は難しいです。自分と相手の“普通”は違うという前提のもとで、人の“普通”を考え、意識することが第一歩になるのではないでしょうか。ここで言う“普通”はいわゆるあたりまえのことを指すのではなく、各々が持っている個性とも言えます。各々の個性・価値観が集まり、時に衝突することで従来にない新しい価値や「化学反応」が生まれると考えています。
似たような境遇・考えのもとでは、その“普通”も似通ってしまいます。だからこそ、異なる個性が集まることが企業の成長に不可欠なイノベーションの源泉へとなっていくはずです。
岡社長

崔さんからの質問!

僕は中国出身で、日本人にとっての“普通”を真似して自分の普通に落とし込んできました。
AIの翻訳能力の発展が目覚ましく、言語の壁はなくなるのではないかと感じるようになっています。
自分が会社にいる価値はなくなってしまうのではないでしょうか?

AIは言葉を変換することはできても、その背景にある慣習・文化・歴史・絶妙な感情のニュアンスまでは伝えられないと思います。仮に翻訳できたとしても、その国ならではの考え方や各事象に抱くイメージ、背景までは伝えられないでしょう。これは海外だけに限らず、日本国内でも同じです。育った環境が異なれば、同じ言葉、事象でも受け取り方が変わりますよね。そうした人間ならではの理解とコミュニケーション力は不可欠なものです。カンテレが海外にマーケットを拡げたいと考える今、崔さんが会社にいる価値がなくなることはありません。
崔さんからの質問!

本岡さんからの質問!

自分は目が見えにくいです。しかし、それゆえに編集という業務において他の人が見過ごしがちな「見やすさ」により配慮ができるのは自身の強みだと思っています。障がいがあることの強みとはどんなものだと考えていらっしゃいますか?

一部の感覚に障がいがあると、他の感覚が研ぎ澄まされることがあるというのを感じています。
私の近くには、耳が聞こえにくい方がいますが、その方は周りの気配を感じる能力が高く、だからこそ人一倍他の誰かに気を配る特性が強いと感じています。
他の人と違う特性があることで、人よりも長けた部分を持っていたり、他の人と違う感覚や感性で表現ができたりするのではないでしょうか。
本岡さんならではの感性が、今後のカンテレのコンテンツ制作や、災害時などに情報を届けるユニバーサルサービスの新規開発・拡充に活かされる大きな可能性があります。みなさんの今後が楽しみです。
本岡さんからの質問!

吉村さんからご紹介!

私は聞こえをサポートするために、マイク付きのワイヤレスイヤホンなどのテクノロジーを活用することで、情報を得ています!オンラインミーティングの字幕設定や、携帯電話のBluetooth接続で補聴器とつなぐこともできて、技術力を感じています。

岡社長
ほぉー・・カンテレの環境で困ることや困る場所はありませんか?
吉村さん
1階の大きなホールでは音が反響し、誰かとコミュニケーションをとる際には少し聞こえづらかったです。他部署が集まる広いフロアでは誰が話しているのか、なぜ笑いが起きたのかが分からない場面も時にありました。
岡社長
ダイバーシティを推進するには、物理的な環境整備も重要になってきそうですね。
吉村さんからの質問!

おわりに

その人の生きてきた背景から作られた相手の“普通”。そこから形作られた性格。
そもそも相手の普通や性格自体が、その背景から形成されたものであるということまで理解するには深いコミュニケーションが必要です。これが分からないと人と人はすれ違ってしまうと思います。

そういう意味では、障がいの有無や国籍に関わらず、対話を重ねて相手の“普通”を理解しようと努めるプロセスこそが最も重要になってきます。ただ相手によってそのコミュニケーションの取り方に一工夫必要というところが少し違うだけ。すべてはコミュニケーションをとってみないと分からないものです。
お互いにコミュニケーションをとる・とろうとする姿勢が大事で、そのためには相手を思いやることが重要になってくるのではないでしょうか。

みなさんの多様な視点や能力は、今後の会社にとって不可欠な力です。
遠慮なくコミュニケーションをとり、意見を発信し、会社の成長に力を貸してください。
おわりに