解説

【解説】SDGsライター伊藤緑の、こんなとこにも「ちょっとだけ」SDGs

第18回(11/26放送)

テーマ:あったらいいな♪夢のハイテクでお家をもっと便利にしよう!

解説 ディスカッション板書、番組で紹介したハイテク家電
解説 ディスカッション板書、番組で紹介したハイテク家電

3.すべての人に健康と福祉を3.5 薬物乱用やアルコールの有害な摂取を含む、物質乱用の防止・治療を強化する。
3.a 全ての国々において、たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約の実施を適宜強化する。
4.質の高い教育をみんなに4.b 2020年までに、開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国、並びにアフリカ諸国を対象とした、職業訓練、情報通信技術(ICT)、技術・工学・科学プログラムなど、先進国及びその他の開発途上国における高等教育の奨学金の件数を全世界で大幅に増加させる。
5.ジェンダー平等を実現しよう5.b 女性の能力強化促進のため、ICTをはじめとする実現技術の活用を強化する。
7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに7.3 2030年までに、世界全体のエネルギー効率の改善率を倍増させる。
9.産業と技術革新の基盤をつくろう9.5 2030年までにイノベーションを促進させることや100万人当たりの研究開発従事者数を大幅に増加させ、また官民研究開発の支出を拡大させるなど、開発途上国をはじめとする全ての国々の産業セクターにおける科学研究を促進し、技術能力を向上させる。
11.住み続けられるまちづくりを11.3 2030年までに、包摂的かつ持続可能な都市化を促進し、全ての国々の参加型、包摂的かつ持続可能な人間居住計画・管理の能力を強化する。
12.つくる責任 つかう責任12.3 2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食品ロスを減少させる。
16.平和と公正をすべての人に16.2 子供に対する虐待、搾取、取引及びあらゆる形態の暴力及び拷問を撲滅する。

元々インターネットに接続していなかった家電などがネットワークを通じて情報交換をするIoTの時代。“夢のハイテクのお家”は、IoTが進むことも意味するのではないでしょうか?インターネットに接続されていなくても、家電にタイマー機能や自動で停止する機能が付くようになり、時代とともに家電は変わってきました。
タイマーなどの機能を持つエアコンが生まれたのは、昭和52年と言われています。また、法制化により平成20年10月以降家庭用のガスコンロは全口センサー搭載が義務化されました。それにより、3つの安全機能(調理油過熱防止装置・立ち消え安全装置・コンロ消し忘れ消火機能)を標準でつけることになっています。これは、火災防止の一翼を担っているでしょう。このように家のなかは、変化してきています。

では、ホワイトボードで書かれた例を見ていきます。

家の中が便利になる「あったらいいな♪夢のハイテク」なのですが、これらすべては「あったら安全・あったら平等・あったら無駄がない・あったら健康でいられる・あったら改善できる」が詰まっていると考えられます。
冒頭にSDGsの17の目標とゴールをいくつかあげましたが、あったら楽になっていいな~を実現すると同時に、今困っている人たちを救うための変化と考えて選びました。

ゆうちゃみさんの「全てこなしてくれるマシン」は、体を自由に動かせない状態の方には、あってほしいものです。
岡田圭右さんの「服を着たままクリーニング」は、洗濯の時間が取れない忙しい親御さんや介護をしている方にはありがたい以外ありません。
藤山哲人さんの「食べ物合成プリンター」や柴田さんの「いい夢見せ枕」は、食事や睡眠で悩む方の健康に繋がります。アルコールを飲み過ぎてしまう方へ量の調整なども考えられるでしょう。
横山由依さんの「ボタン一つでお湯が溜まるや髪がすぐ乾く」は、エネルギー削減であり、ちゅうえいさんの「早く食べてく冷蔵庫」は、食品ロス削減です。

このように考えると、便利にするための技術革新は、困っている方を救うものになり、資源のロスを減らすものに繋がります。

また、映像の中で紹介されたいずれもが、生活を便利にすると同時に、ロスを減らしたり、資源の有効活用に繋がったり、エネルギーの無駄を省いたりすることができます。

人の生活が便利になると同時に、災害などで日常生活が送れなくなったとき、生活をする上で困った状態にある方には、生活改善のためのものになります。
「便利にしよう!」という発想は、結果として誰かを助けるための技術革新になることを改めて知ることができました。