解説

【解説】SDGsライター伊藤緑の、こんなとこにも「ちょっとだけ」SDGs

第16回(7/28放送)

テーマ:みんながちょっとだけでも恋愛に前向きになれる方法を考えよう!

ディスカッション板書
ディスカッション板書

5.ジェンダー平等を実現しよう5.5 政治、経済、公共分野でのあらゆるレベルの意思決定において、完全かつ効果的な女性の参画及び平等なリーダーシップの機会を確保する。
17.パートナーシップで目標を達成しよう17.16 すべての国々、特に開発途上国での持続可能な開発目標の達成を支援すべく、知識、専門的知見、技術及び資金源を動員、共有するマルチステークホルダー・パートナーシップによって補完しつつ、持続可能な開発のためのグローバル・パートナーシップを強化する。
11.住み続けられるまちづくりを11.3 2030年までに、包摂的かつ持続可能な都市化を促進し、すべての国々の参加型、包摂的かつ持続可能な人間居住計画・管理の能力を強化する。

恋愛に前向きになれる方法を考えよう
恋愛に前向きになれる方法を考える際に、ジェンダーの問題が挙げられるのではないでしょうか?
しかし、現代は、恋愛が男女間のものとは限ったものではないことを念頭におく必要があります。男女間でない場合、ジェンダーではなくパートナーシップの問題になるということです。パートナーシップについては、後述します。
加えて恋愛に関して、男性だから女性だから、と考えることで恋愛に前向きになれないのであれば、男性だから女性だからというこれまでの常識といわれるものを考えないということも必要と考えます。しかし、こちらには、パートナーシップとともに、ジェンダーの問題も加わってきます。

(1)完璧な男性より、少しダメな方が…
そして、恋愛の先に結婚があるかどうかを考えるかは個人によりますが、ここでは、恋愛の先に結婚を考えているという場合で少しお話をさせてください。
日本では今、「結婚しない若者」が増えているといわれています。結婚しない理由は、いくつかあると考えられますが、結婚にはお金がかかるという理由があります。そこには、経済格差があり、それ以外の格差も結婚(恋愛の段階でも)に影響しているとも考えられます。結婚において、男性が女性を養うというイメージと現実が、まだあることも原因でしょう。
「幸せにする」「養う」という言葉は、男性から女性への昭和の言葉と言われながらも、今も使われているように感じます。そういう意味で、男女間での恋愛・結婚に関しては、まさにジェンダーの平等。男性が養わなければならないという思い込みから脱することも必要だと考えます。主夫という言葉も、いまではよく使われます。
「完璧な男性より、少しダメな方が…」男性に完璧を求めないというのは、時代の変化に合っていると考えます。男性に限らず、人に対して完璧を求めないことで、互いに支え合うパートナーシップが生まれると考えます。
恋愛と結婚を近づけて考える必要はないですが、恋愛の先に結婚があり、結婚を躊躇するために恋愛に前向きにならない人がいるのであれば、ジェンダーと格差の問題は大きいともいえます。

(2)カップル無料
次に、恋愛に前向きになるために、ひとりではなくふたりという単位で快適に過ごしたり、暮らしたりする環境が用意されることも必要です。これは、11.3「人間居住計画・管理」に繋がるともいえます。
「カップル無料」恋愛や結婚はコスパが悪いと言われることがあります。カップルであることでコスパが良くなることが必要かもしれません。
そして、パートナーシップです。恋愛を人と人の関係性と考えると、パートナーシップの問題になります。恋愛の場面では、互いに支え合うことがあるでしょう。創造的な対話重視のコミュニケーションも発生します。協力関係は、尊重し合うことともに成長し合うことも含みます。自分以外の人を理解しようとすることは、まさにパートナーシップといえます。

(3)告白ができない。怖い
(4)観覧車・テーマパーク
(5)告白の日

また、恋愛に前向きになるためには、自分に自信を持つことも必要だと考えられます。自分に自信が持つことは、自己肯定感を高めることです。
「告白ができない。怖い」これは、自分への自信のなさや自己肯定感の低さから生まれます。そのうえで、他者との出会いの場を得ること。自己肯定感を高め、他者と出会う場に出ること、社会にそういう場があること。これは、インフラが関係してくるかもしれません。
オンラインで解決することは増えましたが、楽しいという経験を作るためには、リアルな現場で体感することも必要だと考えられるからです。
「観覧車・テーマパーク」恋愛のきっかけにはやはりこのような場所は必要です。
「告白の日」こちらも、きっかけづくり、話題づくりに繋がります。自分に自信がない人の背中を押す日になります。