絶対王者・寺地拳四朗がV9を懸けての一戦を「通過点」と言い切った理由【WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ】

2021年7月5日に行われた記者会見。
驚異のKO率を誇る挑戦者を前に、王者・寺地選手はこの世界戦を「通過点」と言い切った。
目指すのは「日本記録」。
前回の防衛戦では勝利後に「涙」…苦い経験から再スタートを切る思いを取材した。
寺地拳四朗 選手

前回防衛戦で見せた「涙」…再起の誓い

WBC世界ライトフライ級チャンピオン、寺地拳四朗・29歳。
2021年4月24日に行われた8度目の世界王座防衛戦では…
寺地拳四朗 選手
(試合実況)
『右だー!!カウンターで入ったぁー!』
寺地拳四朗 選手
顎にめり込むように右ストレートが挑戦者の顔面をとらえ、ダウンを奪う。
1年4ヵ月ぶりとなるリング。王者は、その感触をかみしめていた。
寺地拳四朗 選手
結果は判定で挑戦者・久田哲也選手を下し、8度目の防衛に成功。
会場を暖かな拍手が包み込む中、寺地選手が見せたのは、いつもの笑顔ではなく「涙」だった。

寺地拳四朗 選手: 「本当にたくさんの方に、ご迷惑やご心配をかけて、本当に…もうこれからどうしていったらいいんだろうって、本当に…不安の中、今回勝てて本当にうれしいです」

寺地拳四朗 選手

何度も何度も、タオルで涙をぬぐいながら、言葉を絞り出す。

寺地拳四朗 選手: 「これからも応援してくれたら、僕は幸せです。ありがとうございます」

観客も涙のワケを知っていた。

自らが起こした不祥事で「もう二度とリングに上がることができないかもしれない」とも考えた。それ以来「ボクシングと向き合う、何気ない日常のありがたさ」それを身にしみて感じたという。

苦しみの時を経て、目指すのは日本ボクシング史に今なお輝く金字塔、具志堅用高氏が持つ
「世界王座・13回連続防衛」の日本記録。
寺地拳四朗 選手
今はまだ半分を過ぎたところ、ここでは負けられない。
だからこそ「通過点」と言い切り、自らを鼓舞した。

寺地拳四朗 選手: 「より完成されたボクシングをして、『ホントに強いんだな』っていうのを見てほしいし、色々あって、成長した姿を見て頂けたら嬉しいです」

寺地拳四朗 選手
一度は閉ざされた、ボクシングへの道。
それでも8度目の防衛戦では、勝つことで、支えてくれた周りの人たちへの恩返しを果たした、寺地拳四朗。
ふたたび動き出した、時計の針。
連続防衛の日本記録までは、まだ道半ば。今回も、勝利を積み重ねる。

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