インタビュー

相河一輝役 高橋一生さん

高橋さんからみた一輝の魅力を教えてください

一輝は人の言うことを聞いていないと思われることもあるんですが、基本的に全部耳に入っていて、きっと取捨選択しているんじゃないかと思っています。自分にとって必要な言葉と必要でない言葉の区分けが早いし、曖昧になっている部分を即座に判断して、自分に必要なものだけを取り入れている感覚が一輝にはありそうな気がします。
すごく集中してすごく力を抜いて、自分の好きなことに没頭する。一輝の生き方は、あるひとつの生き方として正解だと思います。とても繊細な人間です。

橋部敦子さんが描かれる脚本はいかがですか?

一輝もそうですし、周りの人物や造形に対する動きの指示が少ないので、自由度が高いんです。橋部さんはきっとすべての登場人物に対して、どういう動きで来る?というふうに書いているような気がするんです。そこは楽しみながら気負わずやりたいと思っています。

撮影が始まって1カ月ほどですが、一輝を演じられて手応えはいかがですか?

現場で芝居を見たプロデューサーの方がウンウン頷いてくれていると、「あ、OKなんだ」って思うようにしています。一人の人格を一人で作っていくことは、とても難しい作業だと最近しみじみ思っていて。周りの方々が、役が実在していることを補強してくれることによって、その役がどんどん人間らしくなっていくんです。その大事さを、最近強く感じています。
ただ、すんなり進むと寂しくなってしまうので、自分でちょっとかき回している節があります。一輝はしゃべりだしたら止まらない人間なので、話すときはまくし立てるんですが、リズムに還元されてしまうのは寂しい。もっと、噛みしめながらやりたいなというところがあって、わざと自分でかき回すようなことをして、それをちょっと楽しんでいる節もあります(笑)。

高橋さんが一輝のように没入してしまうことはありますか?

家でのトレーニングです。今日は40分までと思っても、1時間半やっていたり。「あともう少しだけ…もう少しで2時間!」となって、自分自身に「早く寝ろ」って思います(笑)。競輪選手が練習するような器具があって、自転車で見事に落車したりしています。

様々な動物が出てきますが、高橋さんはご自身を動物に例えると何ですか?

犬です。僕自身、過去に犬を飼っていまして、「犬は飼い主に似る」とは反対に、こちらが似てきました。音に対する反応とか、目線とか動きとか、表情とか、飼う前から変わったみたいです。犬のように自由気ままに野山を駆け回ってみたいなぁと憧れます。

最近身近に起きた“奇跡”はありますか?

最近、「会いたい」と思っていた知人と偶然バッタリ会えることが多いんです。自分が「起きない」って思っているものからこぼれた奇跡はどうしても存在しているから、そういう時はありがたいと思いますし、感慨深いです。

視聴者にメッセージをお願いします。

このドラマの受け取り方は、本当にみなさんの自由です。一輝の目線を通しても、他の登場人物を通しても、さまざまな価値観に触れていけます。ジャンルがカテゴライズできないドラマになっていますが、まず一話を見ていただいてこのドラマの見方のようなものを、それぞれの方に楽しんでいただければいいなと思います。いろいろな人がいて、それぞれ一人ひとりが素晴らしいものを持っていることを、説教臭くなく伝え、みなさんが豊かな気持ちになっていただけるドラマをと、キャスト、スタッフみんなで日々考えて作っています。豊かさを大事にしていただけるドラマだと思います。どうぞご覧ください。

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