制作発表レポート

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2023.4.11(火)
合理的にあり得ない

制作発表レポート

4月17日(月)に初回放送を迎える新・月10ドラマ『合理的にあり得ない』の制作発表が11日に東京都内で行われ、天海祐希、松下洸平、白石聖、中川大輔、丸山智己、仲村トオルの6人が登壇した。
冒頭、探偵・上水流涼子を演じる主演の天海が「頭脳明晰な元弁護士という設定ですが、結構バタバタと撮影をやっております。」と挨拶すると、涼子のバディ役・貴山伸彦を演じる松下は「役柄の紹介をしていただくたびに、背筋が伸びる思いで、『自分はIQ140なんだ』と言い聞かせて撮影に臨んでいます」と日々の撮影への意気込みを語った。

1話からテンポの速いストーリーが展開されているということで、変装のシーンが多い天海は「1話でいくつ着替えたかも覚えていないくらい」とコメント。印象に残っているのは「ゴルフのキャディ」(シーン)を挙げ、「久しぶりに大声をあげて楽しかった」と振り返った。
出演者らの意外な一面を聞かれた松下は、白石の名前を挙げて、「とある依頼者との感動的なシーンで、ふと振り返ると(白石が)号泣していた」というエピソードを明かし、天海も「気がついたら顔を真っ赤にして泣いていた。こういうのがいい現場だ!感激しました、オバチャマ!」とおどけてみせた。その時の心境について白石は「元々、涙のシーンでは(感情を)もらいやすいし、(自身が演じる)久実ちゃんが共感しやすいタイプの役柄かなと思っていたので、そこも相まって誰よりも泣いていましたね…」と撮影の裏側を明かした。

一方、松下の印象を聞かれた仲村は、約10年前にドラマ『素敵な選TAXI』(カンテレ制作/2014)で初めて共演した際、「この子、きっと来る(ブレイクする)な~」と思ったといい、「で、案の定、来たんですけど、ここ2年ぐらいの舞台などを見ていると、『洸平!来すぎだよ!』って危機感を感じるぐらいです」と語り、松下の活躍ぶりに目を見張った。
ドラマで松下と絡むシーンが多い中川は、松下の音楽ライブを実際に見に行った際、ドラマの冷静沈着なたたずまいからは想像できないハイテンションぶりに驚いたといい、「ちょっと人間不信になった。どっちがホントなの?」と会場の笑いを誘った。また、白石からは、松下がメイク担当のスタッフから「タブレット端末が欲しいんです。買ってくださいよ」と冗談交じりに相談された際、撮影の合間にタブレットの絵を描いて渡したというピュアすぎるエピソードが暴露され、「メイクさんはめちゃくちゃ困っていました」と戸惑う松下に対し、白石が「めちゃくちゃスタッフさん思いなんです」と絶妙のフォローを入れ、会場の雰囲気を和ませた。

また、1日の撮影スケジュールに途中参加することが多いという丸山は、「撮影のスピードが早いとは聞いていたけれど、こんなにも早いものなのか!?歴代1位ぐらい」と撮影の進み方に驚いたといい、「夕方入りの時は、(不安で)朝からソワソワしている」と打ち明けた。これに対して、天海は「早く終わるためにやっている訳じゃないんです。まず、私の予定は無いです!」と共演者らを笑わせたうえで、「お芝居の勢いとか、みんなのモチベーションが落ちないように、スタッフの皆さんが余すところなく丁寧に拾ってくださる。非常に集中力の高い現場なんです。1つのシーンを最初から最後までダーッと通しで撮影できることで、勢いがちゃんとある現場になっている。自分の力量が試されるので、逆に怖い。毎日恐怖と戦っている分、その熱量も画面に伝わっていると思う」と熱弁し、自信をのぞかせた。
終盤には、ドラマのタイトルにかけて、最近の“あり得ない”エピソードに関する質問に対して、仲村はシャンプーの詰め替えパックの注ぎ口に書かれている『手で切れます』の表記にふれ、「2回に1回以上は切れないんですよ。たいてい、シャンプーの詰め替えをしてるときは入浴中なんで、手が滑るんですよ。でも『手で切れます』とだけ書いてて…あり得ないだろう」と日常のあるあるエピソードを紹介。中川は、スタジオセットに設置されている、涼子がこよなく愛する激辛香辛料「ジョロキア」をこっそり口にしてみたエピソードを披露し、「口の中が爆発するくらい辛くて、あれを大量にかけて食べている涼子はあり得ない」とドラマのみどころにも触れた。

最後に、天海が「みどころは全部です!出演者の勢いと現場の熱量が伝わると思うし、とにかく原作も面白くて、涼子と貴山がちょっとずつお互いを信頼していく様子だとか、ページをめくる手が止まらなくなるようなイメージが伝わるといいなと思う。このドラマを見て、スカッしていただいて、週の始めを飾っていただけたらと思います」と締めくくった。