セレッソ大阪のアンバサダーを務める丸橋祐介氏(35)が23日、大阪市の北消防署で1日消防署長を務めた。現役時代はディフェンダー(DF)として長年ゴールを死守してきた丸橋氏が、この日は形を変え、火災から地域や家族を「守る」ための啓発活動に奔走した。
午前中、北消防署で隊員たちとともに訓練に臨んだ丸橋氏は、人命救助の最前線に立つ署員たちの無駄のない俊敏な動きに深い感銘を受けた。「消す習慣 それが、家族を守る力」という標語を胸に、午後は多くの人々が行き交うJR天満駅前へと場所を移し、市民への直接的な呼びかけを開始した。 駅前で行われたAED(自動体外式除細動器)体験や水消火器による模擬消火訓練では、丸橋氏自らが参加を促すと、老若男女多くの市民が足を止めた。 福岡から訪れていた50代の女性は「『1、2、3、シュー!』と、思った以上に簡単にできた。今回の試みでサッカーという存在もより身近に感じられた」と笑顔を見せた。

この「誰でも手軽にできる」という実感は、丸橋氏自身の感想とも深く共鳴していた。自身もAEDや水消火器の操作は今回が初めてだったが、実際に触れてみてその簡単さに驚いたという。訓練を終えた子供から高齢者までが口々に「簡単だね」と話す様子を目の当たりにし、丸橋氏は操作へのハードルの低さを確信した。 また、イベントの気軽さも好評で、大阪市の30代女性が「体験型イベントは行列ができることが多いが、並ばずに子どもに体験させられて良かった」と語れば、大東市の30代女性からは「普段は野球しか見ないが、これを機にサッカーにも注目したい」といった声も上がった。

一連の活動を終えた丸橋氏は、空気が乾燥している今の時期だからこそ、火の後始末を徹底してほしいと強調。火の用心を尽くすことが、結果として「家族も地域も守ることにつながる」と、元DFらしい視点で防火の重要性を説いた。 最後は、市民に向けて「何が起こるか分からない日常の中で、もしもの場面に出くわしたら、誰でも操作はできる。自分も体験して分かった通りすごく簡単なので、ぜひ率先して行動してほしい」と力強く呼びかけ、守備のスペシャリストとして地域防災の重要性を訴えかけた。


