ヴィッセル神戸は16日、神戸市内のいぶきの森球技場に新たに建設されたトレーニング施設「VISSEL PERFORMANCE CENTER(VPC)」の竣工式・オープニングセレモニーを行った。Jリーグ屈指の規模を誇る新施設の完成に、出席した主将・山川哲史(28)も「海外のクラブのような素晴らしい施設」と喜びを語った。
総工費は約2.4億円 従来の4倍の広さに最新機器を完備
「The No.1 Club in Asia」という目標を掲げる神戸が、2年以上の歳月と約2.4億円の総工費を投じて完成させたのがこの「VPC」だ。戦略的パートナーである英アストン・ヴィラFCの施設も参考に設計された建物は、鉄骨2階建て。従来の約4倍という広大なスペースを確保し、1階には人工芝のフリーエリアと、最新のトレーニング機器が並ぶ。2階には多目的ルームのほか、船の先端(船首)をモチーフにしたデッキやコンテンツ制作室なども備えられている。
「ロッカーでアップしていた」過酷な環境からの脱却

内覧を終えた山川は驚きを隠せなかった。「練習の時から少しずつ出来上がっていくのを見てワクワクしていました。実際に中に入ってみて、本当に感謝しています」と笑顔を見せた。 「これまでは朝のジムがもうキツキツで、ロッカーを使ってアップしている選手もいて、すごく狭かった」。しかし新施設では「一人一人のスペースも確保されていますし、選手が重なることなくトレーニングに集中できる」と、その劇的な変化を強調した。また選手側の要望も反映されており、「壁を使ってトレーニングする選手が多いので、一面を硬い壁にしてもらった」ほか、以前は順番待ちが発生していた「フリーラック」の数も大幅に増やされたという。
「ガラス張り」が生む一体感とタイトルへの決意
施設の大きな特徴の一つが、ジムと練習場がガラス張りで仕切られている点だ。山川は「外の様子が見えるので気持ちよくトレーニングできる。リハビリ中の選手も、ピッチで今どういう練習をしているか見ながら進められるのは非常にいい」と、一体感の重要性を語った。 素晴らしい環境を手に入れた今、選手たちの目線はさらなる高みへと向いている。「こんな素晴らしい施設を作っていただいたからには、必ずタイトルを獲得しないといけない」と山川。目前に迫るガンバ大阪戦、そして悲願のアジア制覇(ACLE優勝)に向け、「この施設を最大限活用して、最大限の努力を続けていく」と力強く誓った。 「Kobe Forever Forward」 クラブのさらなる前進を象徴する新たな“武器”が、王者の歩みを加速させることになりそうだ。


