8月23日(火)

花火師
柗井のの子
創業123年「伊那火工 堀内煙火店」で活躍する若手花火師・柗井のの子。現在34歳の彼女がこの花火の世界に飛び込んだのは、異例の30歳を迎える頃だった。花火に対して繊細な気配りを見せる彼女がこの夏迎えるのは、3年ぶりにお客さんを招いての花火大会。直に見る美しさになによりこだわる彼女が観客を前にして、感動の花火大会を作り上げる。

番組情報

今回の主人公は、花火師・柗井のの子。「高校生くらいまでずっと花火屋さんになりたかった」という彼女が、地元・長野県で花火師の世界に飛び込んだのは、30歳を迎えようとしていたとき。一人前になるのに10年かかるといわれる世界で、異例ともいえるチャレンジだった。だからこそ彼女は、職人技といわれる“感覚”を早くつかみたいと、毎日の作業内容を事細かに記録し、花火の動画を見て研究を重ねるなど、とにかくガムシャラに花火と向き合う。創業123年、伝統を守りながら、新しい演出を生み出し続ける職人集団『伊那火工 堀内煙火店』で、職人歴5年の若手花火師として奮闘する柗井のの子の姿を追った。

続くコロナ禍で、ここ2年、人が集まる花火大会は、開催中止や無観客での開催を余儀なくされてきた。柗井も、「みんなに見てもらいたくて花火を作っているので、無観客ほど悲しいものはなかった」と振り返る。しかし今年、3年ぶりに各地で観客を入れた花火大会が開催されることになり、花火師たちにもおのずと気合いが入る。そして向かったのは、秋田県能代市。15,000発の花火を打ち上げる港まつり・能代の花火で、柗井たちは3,000発を超える打ち上げ花火を設置するが、そこでも、彼女にはあるこだわりのルールが…。
迎えた本番、カメラは、本格的な夏を迎える前に、柗井たちが丹精こめて作った花火の玉が、次々と夜空に舞い上がり、美しく花ひらく瞬間を映し出す。一方で、久しぶりの大きな現場で、緊張のあまり、心配そうな顔で空を見上げる柗井の姿も。

「自分の目で見ないと感じられない美しさがある」と自身も花火に魅了され、常に危険と隣り合わせの職場で、その伝統と技、しきたりを守り続ける花火師・柗井のの子の7つのルールに迫る。

セブンルール

  • 1試験打ちは雨の日にする
  • 2花火日記をつける
  • 3時間があったら山に行く
  • 4打ち上げにまつわる全てをやる
  • 5願掛けは自分だけの秘密
  • 6打ち上げ現場は美しく
  • 7打ち上げ中は違和感を探す