7月5日(火)

ドン・キホーテ デザイン統括責任者
二宮 仁美
千葉県松戸市出身39歳。高校時代にデザインに興味を持ち、大学で空間デザインを学びドン・キホーテに就職。それまで外部の業者にデザインを委託していたドンキで、初めての社員デザイナーとして入社。以来、国内外の店舗デザインを一手に担ってきた。“キラキラドンキ”や“プラチナドンキ”など、その数は500店舗以上にのぼる。2020年には女性として初めての執行役員に就任。2023年秋 渋谷にオープン予定の大型複合施設のビッグプロジェクトのデザインも任されている。

番組情報

今回の主人公は、PPIH(パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス)デザイン統括責任者・二宮仁美。今年5月にオープンして話題になった『キラキラドンキ』をはじめ、『ドン・キホーテ』全店舗のデザインに関わり、外観やプライベートブランドの商品パッケージ、ホームページにいたるまで、ほぼすべてのデザインに携わっている。
『ドン・キホーテ』といえば、黄色と黒を基調にした外観がおなじみだが、画一的だったそのデザインを変えたのが、二宮。歌舞伎座をイメージした純和風な外観や、ブロードェーを思わせるネオンが光る外観など、ドンキ初の社員デザイナーとして、地域の特性に合わせた店舗デザインを次々と生み出してきた。彼女いわく「ドンキっぽいダサさ」を持つ、どこかユーモラスで違和感のあるそれらのデザインには、二宮の遊び心がつまっている。

ほかに類を見ない店舗をデザインしてきた彼女は、2020年に女性初の執行役員に抜てきされる。現在30人弱の女性店長を100人に増やすための研修を始めたほか、女性社員の活躍を推進するために、月に1回、ある人気長寿番組のパロディー企画も担当している。

女性社員から憧れの存在として見られることも多いからこそ、先駆者として、仕事と育児の両立も徹底している。4歳の息子を持つ二宮は、夕方5時になったらすべての業務を切り上げて退社。パソコンも持ち帰らず、自宅では母親業に専念する。そこには、仕事を持つ母親なら誰しも一度は抱く葛藤と、そこから生まれた、あるルールがあった。

驚安の殿堂『ドン・キホーテ』で個性的なデザインを次々と生み出してきた、二宮仁美の7つのルールとは?

セブンルール

  • 1デザインは『いじりたくなる違和感』を目指す
  • 2店舗の内装では階段を重視する
  • 3月に1回「ニノの部屋」を開く
  • 4机の上は何もない状態にして帰る
  • 5服装はワントーンを多用する
  • 6寝るときに子どもが持ってきた絵本はすべて読み切る
  • 7デザインで地元に寄り添う