7月27日(火)

「世界の山ちゃん」代表取締役
山本 久美
静岡県出54歳。大学卒業後、小学校の教員として働きながらバスケットボールチームの指導者としても活動。居酒屋「世界の山ちゃん」創業者・山本重雄さんとの結婚を機に専業主婦となる。5年前に夫が急逝し、専業主婦から突然、経営トップに就任した。経営をイチから学び、コロナ前には過去最高の年商を達成させるなど、夫が遺した会社で日々奮闘している。

番組情報

今回の主人公は、居酒屋「世界の山ちゃん」代表取締役・山本久美。全国に60店舗以上、台湾やタイなど海外にも展開する人気外食チェーンで、味噌カツやどて煮などの名古屋めしを低価格で提供する。看板メニューの秘伝のコショウとタレでスパイシーに仕上げた「幻の手羽先」は、コロナ禍でも1日に全店舗合計で2万本売れる日もある人気ぶりだ。40年前に名古屋で創業したのが、夫の重雄さん。「世界の山ちゃん」看板のモデルとして知られ、カリスマ経営者として1代で全国展開を果たしたが、5年前の夏に「大動脈解離」でこの世を去った。突然の事態に家庭も会社も混乱したが、専業主婦だった彼女が「今は私がやるしかない」と一念発起し、亡き夫の跡を継いで会社の代表に就任した。
子どもの頃からスポーツ好きだった彼女は、中学時代にはバスケットボールに打ち込み、キャプテンとしてチームをまとめ、全国優勝を達成。大学卒業後は小学校の教員としてクラブチームを指導し、結成1年目で全国優勝を果たした。当時、知人の紹介で出会ったのが重雄さん。筋の通った人柄にひかれて結婚し、専業主婦の道を選んだ。妻として夫を支え、母として3人の子どもを育てる裏方の彼女が、ある日突然、会社のトップとして社員・アルバイト合わせて約1,000人を率いる立場に…。悔し涙を流したこともあるという彼女を襲った試練、家族や夫が育てた会社への思いとは。

経営に関してはまったくの素人だったが、異色の経歴から生まれる手腕で業績を伸ばし、2019年には過去最高となる年商81億円を記録した。その背景には、現場の意見を大事にする姿勢、メニューの改良、新たな託児サービスなど、カリスマだった夫とは異なる女性ならではのアイデアがあった。亡き夫の「挑戦や変化は必要」という言葉を胸に、伝統を守りながらも新たなチャレンジで会社を発展させる「世界の山ちゃん」代表取締役・山本久美の7つのルールに迫る。

セブンルール

  • 1手羽先は二度揚げする
  • 2季節のデザートは5種類以上作る
  • 3毎朝 会社の外を掃除する
  • 4日曜日は息子とキャッチボールをする
  • 5給与明細は手渡しする
  • 6朝に3食作る
  • 7「てばさ記」を書き続ける