6月1日(火)

朝めし「あるべ」店主
菊地 未来
神奈川県三浦市出身32歳。大学院まで建築を学び、卒業後は横須賀市役所に勤務。3年前に市役所を退職し、地元の同志らとともに三浦への移住支援活動を開始。さらに、築 60年の民家を改修して、朝めし「あるべ」をオープン。人口減少が続く地元の再生のために力を注ぐ。

番組情報

今回の主人公は、全国有数のマグロの水揚げを誇る漁師町、神奈川県三浦市三崎で、地元の人や観光客を虜にする朝めし「あるべ」の店主・菊地未来(みく)。「あるべ」の定食は、地元でとれた魚や干物などメインのおかずに、ご飯と味噌汁、野菜の付け合わせと漬物がつき、価格も500円からとリーズナブルだ。ほとんどの常連客が注文する人気メニューは、「ベーコンが肉厚でおいしい」と評判のベーコンエッグ定食。土日は観光客も多く、朝6時の開店と同時にお客さんが入り、午前10時の閉店まで客足がほぼ途切れない。
この地元で愛される店を1人で切り盛りする彼女は、神奈川県三浦市三崎の出身。大学院まで建築を学んだが、町の課題を探る授業で地元を歩いたときに、人口減少による「空き家」の多さを目の当たりにした。「路地の町並みや雰囲気がすごくいいし、残していきたい」と思っていた古い庄屋の建物や蔵が取り壊され、「今、自分たちがやらなきゃいけない」「時間がないんだ」と感じたという。一度は横須賀市役所に就職したが、3年前に退職。地元の同志と一緒に三浦への移住支援活動を始め、築60年の民家を改修して、朝めし「あるべ」をオープンした。さらに、ボロボロになった空き家を低コストで改修する活動もスタート。日曜日の「あるべ」営業終了後は作業着に着替え、流通に乗ることのなかった空き家を利活用できるように、地元の有志たちと改修作業に汗を流す。

今回カメラは、生まれ育った町を守るために奮闘する彼女の活動に密着し、家族や移住者、地元で暮らす様々な人々との関係を映し出す。「町を作っているのは人。成長とか発展ではなく、ずっと笑っていられる町でいたい」と語り、「食」と「住」で愛する地元の再生に力を注ぐ、朝めし「あるべ」店主・菊地未来の7つのルールとは。

セブンルール

  • 1付け合わせの野菜は日替わり
  • 2店の時計は5分進めておく
  • 3日曜日は空き家を改修する
  • 4週に1度はおばあちゃんの顔を見に行く
  • 5移住相談は対面で
  • 6三浦に住むデメリットも伝える
  • 7三浦で買える食材を使う