1月26日(火)

あんこ職人
竹内 由里子
兵庫県出身。短大卒業後、保育士として約10年働いたのち、趣味のあんこ作りを仕事に。2018年に大阪市内のシェアキッチンを利用して、週に1回営業のあんこ専門店を開業。結婚を機に、住民30人程度の岡山県美作市の限界集落に移住し、2020年同市内に喫茶店「あんこや ぺ」をオープン。

番組情報

今回の主人公は、中国山地の麓にある岡山県美作市で、あんこや「ぺ」を営むあんこ職人・竹内由里子。生まれも育ちも関西だったが、地域おこしの仕事をする夫との結婚を機に、美作市の中心部から車で30分ほど山間に向かった場所にある、住民およそ30人の限界集落に移住を決めた。「誰とどんな生活をするかの方が大事」と語る彼女は、昨年美作市内の歴史ある町の一角に、築120年の古民家をリフォームして喫茶店を開店した。店名「ぺ」の由来は、彼女のあだ名。「カッコいい名前だと名乗るのが恥ずかしい」と思って名づけたと明かす。
あんこ職人の彼女が、北海道産の小豆や種子島産の砂糖を使用し、時間をかけてアクを取り、丁寧に煮詰めるこだわりのあんこ。もなかやあんみつなど、あんこの味をメニューに取り入れた喫茶店は好評で、「優しい甘さでほっこりする」「いくらでも食べられそう」と常連客らを魅了する。さらに、カステラ専門店の代表が「あんこ作りにこだわっている人を探したら、あんこ屋『ぺ』にたどり着いた」と話すなど、食の専門店のプロの間でも、多くのファンを獲得している。
短大卒業後、保育士として働いたが、30歳を前に自らの可能性を求めて、偶然始めたのがあんこ作りだった。週に1度大阪のシェアキッチンを借りて販売し、素朴な甘さを追い求めるうちに、あんこ作りに人生をかける決心をした。ところが、結婚を機に夫の住む岡山県の限界集落に移住。「大阪にいたら自分で店をしようとは思わなかった」と、Iターンで始めた田舎暮らしを振り返る。
温かく迎えてくれた集落の住民や、なじみの常連客に、かつての友人など、彼女の元にはその人柄にひかれて多くの人が集まるが、その理由とは。都会を離れ、人との触れ合いを大切にしながら、極上のあんこを作り続ける、竹内由里子のルールに迫る。

セブンルール

  • 1あんこは小豆と砂糖と水だけで作る
  • 2あんこを煮るときは「セックス・アンド・ザ・シティ」を観る
  • 3あんこは卸す店に合わせて固さを変える
  • 4コーヒーは人にいれてもらう
  • 5家では鍵を開けておく
  • 6夕方 村を散歩する
  • 7あんこは1人で作る