9月29日(火)


「シネマ尾道」支配人
河本 清順
広島・尾道市出身43歳。2001年に最後の映画館「尾道松竹」が閉館された時に一念発起。全国のミニシアターを巡って映画館経営を調査し、2か月に1度のペースで、ホールや商店街で上映会を開催。そして多額の建設費を募金などで集め、2008年10月に「シネマ尾道」をオープン。”映画の街”に映画館を復活させた。今年5月に入籍した夫と二人暮らし。
番組情報
人口約14万人のこの市は、古くから“映画の街”として知られ、小津安二郎監督の『東京物語』や大林宣彦監督による『尾道三部作』など、数々の映画の舞台となってきた。
しかし、全盛期には11あった市内の映画館は時代の流れと共にその数を減らし、約20年前、とうとう全ての映画館が姿を消した。
そんな尾道に、映画館を復活させた立役者が河本清順(かわもとせいじゅん)、今回の主人公だ。

映画の街に映画館を!女性支配人の熱い想い
2001年、尾道市内にあった最後の映画館が閉館した。この時、24歳だった彼女は「映画の街に映画館がないのは寂しい」と、一念発起し、尾道での映画館復活に奔走する。2700万円に上る建設費を集め、2008年に「シネマ尾道」をオープンさせた。
「シネマ尾道」は、112席のスクリーンで、一日4~5本の作品を上映する。支配人である河本は、365日、一日も休まず上映を続けている。そんな彼女の映画にかける熱い想いに、地元の住民のみならず、俳優の佐野史郎や井浦新も感銘を受けている。
コロナ禍により、今年は映画業界にも大きな影響が出た。それでも彼女は「(普段から)自転車操業で、コロナになっても大変がちょっと増えただけ。そこでヤバいんではなくて、いつもヤバいので」と、笑い飛ばす。
映画の街・尾道で、地元住民と映画人から愛される映画館「シネマ尾道」の支配人、河本清順の7つのルールに迫る!
セブンルール
- 1予告編は5分まで
- 2上映スケジュールは手渡しで届ける
- 3冒頭5分で引き込まれなければ上映しない
- 4毎日夫と乾杯する
- 5映画人には尾道の美味しいものを食べてもらう
- 6気合を入れる日は前髪を切る
- 7挫けそうなときはゴダールの台詞を思い出す