9月8日(火)

「文喫」副店長
林 和泉
1992年岐阜県生まれの28歳。大学卒業後、2014年に日本出版販売株式会社に入社。首都圏の紀伊國屋書店3店舗の営業を担当。書店の売上改善や販売効率化の施策を行った。2017年より本の楽しみ方を拡大する新規事業の立上げを担当。2018年12月にオープンした東京・六本木の「文喫」副店長を務める。

番組情報

東京・六本木の中心部にある「文喫」。スタリッシュな佇まいのこの店は、2年前、日本で初めて入場料(平日1650円、土日祝1980円:いずれも税込み)のある書店としてオープンした。

店内に並ぶ本の数は約3万冊。小説やビジネス、アートに漫画、更には一般の書店では手に入りにくい本も取り揃えている。来店者はお茶を飲んだり、横になったりしながら自由に本が読めて、気に入った本は購入することができる。この新しいスタイルの書店「文喫」の副店長を務める林和泉が、今回の主人公だ。

本と出会うための本屋
人に出会う感覚で本に出会って欲しい

幼い頃から毎週末、父にくっついて図書館に通っていた。様々な本に触れるのが楽しみで、高校生になるまで欠かさず通い続けたという。「自分の人格を形成していく中に、本は身近にあった」。こう語る彼女は、大学卒業後、書店に本を卸す日本出版販売に入社する。そして3年前に「文喫」を作るプロジェクトが始まると、店長と共に店のコンセプト作りから携わった。

1日平均100人が訪れるという「文喫」の人気の秘訣は、一般の書店では出会えない珍しい本が取り揃えられていること。そのために、毎日約200冊発売される新刊のチェックやSNSでの反応など、常に利用者のニーズにアンテナを張り巡らせている。一方で、本のプロフェッショナルとして、幅広い知識や情報量が求められるからこそ、本との付き合い方に悩むこともあるという。そんな彼女にとってバイブルとなった「本」とは…。

「本と出会うための本屋、恋に落ちるみたいな。人間に出会うのと同じ感覚で本に出会ってもらいたい」。利用者と貴重な本との出会いを届ける「文喫」副店長・林和泉の7つのルールに迫る。

セブンルール

  • 11タイトル1冊しか仕入れない
  • 2検索機を置かないく
  • 3月曜日は父親とメールする
  • 4仕入れに迷ったらTwitterで検索する
  • 5常にしおりを持ち歩く
  • 6煮詰まったときはみじん切りをする
  • 7とにかく多くの本に触れる