8月25日(火)


江戸切子職人
三澤 世奈
群馬県出身30歳。明治大学卒業後、ネイルサロンに就職したものの、江戸切子の職人への夢を諦めきれず、2014年に東京・江戸川区の「堀口切子」に入社。堀口徹氏に師事する。その後、2019年に自身のブランド「SENA MISAWA」を立ち上げる。
番組情報
女性ならではの、日常に溶け込むカワイイデザインが特徴の彼女の作品は、ミシュランの名店や一流ホテルなど多くの場所で重宝されている。また、彼女の親方であり、切子の世界では誰もが知る職人の堀口徹氏も「色の組み合わせにやられた。今までの江戸切子になかったし、自分の中にもなかった」と期待を寄せる。

「生きている中で一番楽しい」
そして大学時代、彼女の人生を変える出会いがあった。「現在の親方が監修をした、江戸切子の器で作った美容クリームの商品を見たときに、本当に感動したっていうか衝撃を受けて…」(三澤)。すぐに弟子入りを志願したものの、タイミングが合わずに断念。その後、一度はネイルサロンに就職したものの、 江戸切子への思いが諦めきれず日々HPをチェックしていたところ、ある日、小さな文字で求人募集を見つけた。そこで再び門を叩き、彼女の職人人生がスタートした。
それから日々研鑽を積み重ね、昨年、29歳の若さで自身のブランド「SENA MISAWA」を立ち上げた。それでも、「毎日が挫折と成功の連続」で、「これができるようになった」、「まだこれができないんだ」と、試行錯誤を繰り返す日々を過ごしている。
江戸切子は、職人の数が減少するなど徐々に衰退しつつあるが、三澤は、「自分自身が江戸切子に人生を豊かにしてもらった。恩返しをしていきたい」と語る。「生きている中で一番楽しい」と、爽やかにほほ笑む彼女の7つのルールに迫る。
セブンルール
- 1彫りながらデザインを決める
- 2親方の言葉はノートにまとめる
- 3試作の写真は1000枚撮る
- 4家ではずっとラジオを聴く
- 5週に1度ガラスを吹く
- 6ネイルは切子に合わせる
- 7江戸切子に手書きの手紙を添える