7月28日(火)

イラストレーター
辰巳 菜穂
福島県郡山市出身、横浜市在住37歳。筑波大学芸術専門学群建築デザイン卒業。
25歳の時に書いた絵本「白のきらいな白クマくん」で、タリーズピクチャーブックアワード最優秀賞を受賞。32歳の時「イラストレーション青山塾」で本格的に絵の勉強を始める。練習の一貫で描き始めた「Googleストリートビュー」の風景がSNSで話題に。好きなものは映画と本と犬。

番組情報

今回の主人公は、イラストレーター・辰巳菜穂。彼女の作品の特徴は、「Googleストリートビュー」を利用したイラストを描くこと。世界中のGoogleストリートビューの風景を、独自の視点でアレンジする。そして描き出された作品は、伊勢丹百貨店の広告やフランスのアパレルブランドのデザインに採用されるなど、各方面で高い評価を受けている。

絵が人の役に立つことを実感したこととは

福島県で洋服店を営む両親のもとで育った辰巳。「なぜだかわからないけど、小さい時から建築家になりたかった」と言い、大学では建築デザインを専攻。しかし、次第に違う道を模索するようになっていった25歳の時、独学で描いた絵本「白のきらいな白クマくん」が、タリーズピクチャーブックアワードの最優秀賞を受賞。その後、本格的に絵の勉強をスタートし、練習の一環で描き始めたのがストリートビューに映る世界中の景色だった。 「本当に自分のやりたいことが見つけられて安心しました。やっと見つけたなと思って」

絵の練習としてGoogleストリートビューの風景を100 日間連続でインターネットに投稿。それがたまたま SNSで話題となり、仕事の依頼が多く舞い込むようになった。

着実に仕事の幅を広げていたが、コロナ禍で5月に予定していたスペインでの個展や国内でのイベントが全て無期限延期になってしまった。それでも、オンライン中心の創作活動を続ける中で、国内外から寄せられたSNSのメッセージに、初めて自分の絵が人の役に立っていることを実感したという。Googleストリートビューを通し、絵画の世界に生きる道を見つけた、辰巳菜穂の7つのルールに迫る。

セブンルール

  • 1空の色から決める
  • 2家から出ない日もメイクする
  • 3画面のズレも描く
  • 4デートは割り勘
  • 5家事は夫婦別々
  • 6犬の散歩で「影の色」を見る
  • 7人のいない風景を描く