6月2日(火)

水中写真家
高橋 怜子
岩手県出身。山形大学理学部化学科卒業。大手半導体メーカーのエンジニアとして20年以上勤務した後、2017年8月に退社。水中写真家としての活動を始め、2018年「ナショナル ジオグラフィックコンテスト」で1万3000点を超えるエントリーの中からグランプリを受賞。日本人初の快挙で、一躍世界的な写真家の仲間入りを果たす。岩手県北上市在住。

番組情報

クラゲを捕食する瞬間に鋭い眼差しを見せるウミガメ。
まるで軍隊のように、美しい隊列を組んで泳ぐイルカの群れ。
高橋怜子が撮影したこれらの写真は、有り得ないほどの至近距離で、野生の生き物の力強い姿を切り取っている。
ザトウクジラを後ろからとらえた一枚は、2018年ナショナルジオグラフィックの写真コンテストでグランプリを受賞するという、日本人初の快挙を成し遂げた。そんな彼女のこれまでの歩みとは…。

「確かな未来は実はないかもしれない」
情熱に身を注ぎ、世界的な写真家へ

岩手県で生まれ育ち、大学卒業後に大手半導体メーカーに就職した。エンジニアとして働 いていた時に出会ったのがダイビングだった。水中の美しさに魅了され、毎週末、各地の海に潜っては独学で撮影を繰り返す日々。そんな時、アップル社を創業したスティーブ・ジョブズ氏の、ある名言が彼女の心を動かしたという。「確かな未来っていうのは、実はないかもしれない」(高橋)。また、会社の同僚が病気で亡くなることが重なり、”情熱”を追い求めることを決意。3年前、20年以上勤めた会社を辞め、フリーランスの写真家として歩んでいる。

番組では、奄美大島でザトウクジラの撮影に臨む様子、そして、絶滅が危惧される野生のジュゴンを追い、フィリピンに向かう高橋に密着する。丸 3 日間、船の上にいても撮影できる時間はわずか数分程度。それでも、心から撮影を楽しんでいる彼女の姿が印象的だ。
好きな写真に向き合う毎日を選び、それからたった1年後に世界から注目される写真家の仲間入りを果たすのだから、人生何があるかわからない。そんな高橋怜子の7つのルールに迫る!

セブンルール

  • 1クジラを探すときイヤホンで音楽を聴く
  • 2生き物の本来の色にレタッチする
  • 3撮影終わりに地元の人と飲みに行く
  • 4徹底的に下調べする
  • 5水中にカメラは2台持って行く
  • 6写り込みは許さない
  • 7先のことは考えない