1月7日(火)

映画配達人
教来石小織
千葉県佐倉市出身38歳。日本大学芸術学部映画学科監督コースを卒業。「途上国の子供たちに映画を届けたい」というミッションを掲げ、2012年よりカンボジアの子供たちへの移動映画館活動を開始。以来、世界14ヵ国7万人の子供たちに映画を届ける。また、自らプロデュースし、俳優の斎藤工さんと板谷由夏さんが声優を担う、上映権フリーのアニメ「フィルとムー」を制作。

番組情報

カンボジア・シェムリアップから車で1時間程の場所にある小さな村。ここの小学校で行われたのが、日本のアニメ映画の上映会だ。身を乗り出して映画に見入る現地の子供たち。そして教室は、すぐに子供たちの笑顔に包まれた。
こうした、情報の少ない場所に住む子供たちに、「映画」を届ける活動を続ける女性がいる。NPO法人「World Theater Project」代表・教来石小織(きょうらいせきさおり)だ。彼女がこれまで映画を届けて来た子供たちは、世界14ヵ国、7万人にのぼる。「食料やワクチンを届けることが先ではないか」との言う声もあるが、彼女には映画を届けたいと考える理由があった…。

子供たちの将来に“夢”の種まきをする!

1981年に千葉県で生まれた教来石は、母親の影響で映画好きとなり、映画監督の道を志した。しかし才能に限界を感じ、その夢を諦めた。その後、派遣で事務員として働く中で思い出したのが、大学時代にドキュメンタリー映画を撮りに行ったケニアでの出来事だ。村で子供たちに「将来の夢は何ですか?」と聞くと、出てくる答えが少なかった。その時、“知らない夢は思い描くことができない”ことに気づき、“いつか途上国に映画館を作りたい”という夢を持った。

活動を始めたのは2012年。カンボジアに単独渡航し、ベッドシーツでスクリーンを作って上映会を開いた。以来7年間、賛同者を増やしながら活動を続けて、今ではNPO法人の代表となった。メンバーを力強く引っ張っていくタイプではないというが、多くの支援者や企業が彼女を応援している。そんな彼女のセブンルールに迫る!

セブンルール

  • 1字幕ではなく吹き替えにする
  • 2映画を作るときはセリフは無くす
  • 3ここぞというときは長文を書く
  • 4ビジネスコンテストで活動費を稼ぐ
  • 5自分が出来ないことは人に任せる
  • 6仕事に誇りを持てる人を雇う
  • 7上映中は子どもの顔を見る