12月10日(火)

小金屋食品 社長
吉田恵美子
1964年大阪府出身55歳。高校卒業後、文具メーカー・サクラクレパスに入社。結婚を機に退職し、主婦として子育てに専念する日々を送る。2003年、小金屋食品の創業者である父・小出金司が癌で逝去。その後、父の跡を継いで小金屋食品の社長に就任し、2009年に発売した「なにわら納豆」が大阪発のブランド納豆として注目を浴びている。趣味はゴルフ。

番組情報

大阪・大東市にある創業57年の納豆メーカー「小金屋食品」。
看板商品は、稲わらに自生する天然の納豆菌のみで発酵・熟成させた“なにわら納豆”。納豆不毛の地とされてきた大阪発のブランド納豆として、注目を集めている。この会社の2代目社長として、納豆を作り、提供し続ける女性が吉田恵美子、55歳だ。

“納豆作り”も“経営”もずぶの素人
納豆の新たな可能性を探り続けた先には…

「小金屋食品」の創業は1962年。先代の社長は小出金司(こいできんじ)。吉田恵美子は、その三姉妹の長女として生を受けた。創業当初、納豆不毛の地での小出の挑戦は意外にも順調で、会社は成長していったという。しかし、大手食品メーカーが関西に進出し、価格競争の波にさらされた小金屋の経営は苦しくなる。そんな矢先、先代社長の小出が病で急死する。
「辛かった。存在としていてほしかった」(吉田)。父の死を受け、吉田は決意する。父の跡を継ぎ、姉妹しかいないからこそ“女性ならではの経営”を目指すと心に決めた。

先代の娘とはいえ、納豆作りも経営も素人だった吉田。大手との差別化を図る為に、“なにわら納豆”の他、女性ならでは視点で、10種類のトッピングが選べるカップ納豆や、 納豆コロッケに納豆アイス等、アイデア商品を次々と生み出す。こうした取り組みの結果、年商は、父の時代の3倍にまで伸びた。

納豆を食卓の脇役から主役へ。
納豆の新たな可能性を模索する吉田恵美子のセブンルールとは?

セブンルール

  • 1困っている女性を積極的に雇う
  • 2わら納豆を作る
  • 3ワクワクするパッケージにする
  • 4納豆は30回以上かき混ぜる
  • 5休日は女友だちとゴルフする
  • 6値引きはしない
  • 7世襲にこだわらない