9月10日(火)

南アルプス「両俣小屋」小屋番
星 美知子
福島県南会津町出身69歳。1年浪人して早稲田大学第二文学部に合格、その後、出版社に就職したものの自律神経失調症を患い退社。南アルプスでスキー場や山小屋での仕事を経て、31歳の時に先代から「両俣小屋」の山小屋番を継ぐ。以降、39年に渡り「両俣小屋」を取り仕切り、名物山小屋番として多くの登山者をもてなしている。


番組情報

富士山に次ぐ日本で2番目の高さを誇る北岳。この山を含む南アルプスは、春から秋のシーズンに多くの登山者が集まる人気のスポットだ。この地で、標高2000m地点にある山小屋「両俣小屋」を取り仕切る女性がいる。星美知子、今回の主人公だ。釣りに適した渓流が近くにあるロケーションや、「すごくアットホームな雰囲気」と評判の「両俣小屋」を守り続けて39年、小屋を訪れた客は4万人を超え、根強いリピーターも多い。

95年の歴史を持つ山小屋を守り続ける

出身は福島県南会津。10代の頃に結核を患い、入退院を繰り返す日々を過ごしていた。一年間の浪人を経て早稲田大学に入学。その後、出版社に就職した。しかし、忙しさから自律神経失調症を患い、退社。体を丈夫にしたいと考えた星は、南アルプスのスキー場や山小屋で働くようになる。すると、病弱だった自分の身体の変化を感じたといい、31歳の頃、先代の引退に伴い山小屋番を引き継ぐことになった。

半年ぶりの小屋びらき。麓の自宅から約15キロの荷物を持って、8キロの山道を歩く。勿論、電気の通らない場所に小屋はある為、小型の発電機を回し、ガス管や水道を通してライフラインを整えていく。更に輸送ヘリで必要な荷物が運び込まれ、登山客をもてなす準備が整うと星の仕事はいよいよ本番。小屋の清掃に洗濯、登山者の食事作り。更に、週一度は食料調達のため、半日かけて麓まで買い出しに出かける。

95年の歴史を持つ「両俣小屋」の山小屋番として、自分と同じく山を愛する人々を温かく迎え続ける。そんな星のセブンルールとは…。

セブンルール

  • 1小屋びらきは常連客と一緒に
  • 2新鮮な野菜を夕食に入れる
  • 3布団は羽毛
  • 4麓では6時10分から7時まで歩く
  • 5休日はパチンコを嗜む
  • 6毎日 天気図を手書きする
  • 7来た客は全員泊める