5月28日(火)

豆腐工房まめや 店長
青木 春奈
1981年東京都出身38歳。都会の生活を謳歌していた大学時代、ゼミで訪れた東南アジアの国々、とりわけラオスの自然の豊かさに感動し、自然の中での暮らしを求めるように。国際協力のNGOボランティア活動をしていた頃に知り合った智さんと結婚、智さんの実家のある長野・伊那市に移住し「まめや」をオープン。三男二女の母。


番組情報

長野県伊那市の人里離れた山間にある「豆腐工房まめや」。地元の大豆と天然のにがりを使い、昔ながらの製法で作る豆腐。更には、低温と高温の油を使って仕上げた油揚げ。利便性の低い土地に店を構えながら、県外から客が訪れるほど評判の店だ。この店を経営する青木春奈(38)が、今回の主人公だ。

『こんな暮らし方があってもいいんじゃない』
っていう挑戦かな

生まれは東京都世田谷区。都会で生まれ育った青木は、大学時代に出会った夫との結婚を機に、夫の実家がある長野県へ移住した。夫は当初、食品メーカーで働くサラリーマンだったが、会社に馴染めず、悩む姿を見た青木が「豆腐屋やらない?」と提案。学生時代から豆腐作りに興味を持っていた夫とともに、豆腐屋を始めた。

人気の豆腐であるにも関わらず、1日わずか100丁ほどしか作らないという。開店当初はたくさんの豆腐を作り、従業員も雇っていた。しかし、忙しさのあまり子どもと向き合う時間がなかったことから、“家族で暮らせるだけの収入があればいい”と、無理することをやめた。そして現在は夫と二人三脚で店を切り盛りしている。

夫と、三男二女の子どもたちと暮らす青木。料理は勿論、裏庭の畑やニワトリの世話、薪割り等を家族全員で行う。学生時代に訪れたラオスで、自然に囲まれて暮らす豊かさに気付いたという。子どもと野山を駆け、近所の人たちと助けあい、不便でも知恵があれば暮らせることを実践している。「『こんな暮らし方があってもいいんじゃない』っていう挑戦かな」。そんな彼女のセブンルールに迫る。

セブンルール

  • 1火は薪でおこす
  • 2豆腐作りは夫に任せる
  • 3子どもに家事をさせる
  • 4午前中はセルフサービス
  • 5売り物にならないものは物々交換
  • 6わからないことは隣のおばあちゃんに聞く
  • 7子どもの行事はお店を休む