相馬誠一郎役 / 佐藤隆太

真相に辿りつけそうで、いつまでも辿りつけないモヤモヤ感。
後半はとことん、ブレずに追いかけます!

真理亜(木村佳乃)が自ら企てた最初の狂言誘拐から、ずっと事件を追い続けている敏腕刑事・相馬。演じる佐藤隆太さんが幸平(伊藤英明)や杏南(相武紗季)に向ける射抜くような視線に、揺るぎない正義感を感じます。証拠をつかんだとたん次なる事件が、そして真相に辿りつけそうになったら嘘が発覚、とドラマで一番悔しい思いをしてきたのは相馬かも?佐藤さんも「気が休まるシーンは一つもない!」とガッツリ取り組んできました。最終回で相馬は遂に真相にたどりつくか?!

最終回目前、ここまで演じてこられた感想は?

どのドラマも終わりに近づくと“あっという間だった”と思うんですけど、今回は特に“もう終わっちゃうんだ?!”という感じです。もしかして相馬が、毎話毎話謎を追いつつも、こじれ過ぎて真実に辿りつけないから、僕にそう思わせるのかも。そういう役どころなので仕方ないんですが…。一つ真相に辿りついたらすぐまた新展開の事件が起きて、役としてのモヤモヤ感が僕をスッキリさせないんです(笑)。

ドラマに出てくる全員が何かしら悔しい思いをしますが、最も悔しいのは相馬?

悔しいし、イライラしているでしょうね。こんなハチャメチャな事件は扱ったことがないのでは?誘拐事件を追っていたと思ったら殺人事件になって、誘拐は実は狂言では?となり、次から次へと犯人と思しき人物が入れ替わって、モヤッと感を抱えたままです。みんながみんな嘘をついていて、嘘に嘘を重ね、一つの嘘が別の嘘を呼ぶ。8話に“いい加減にしてください!”というセリフがあったんですが、これは相馬の本心なので、言ってて凄く気持ちよかったです(笑)。それまでは、ねちねちと相手を責める物言いが多い相馬にしては珍しく、ストレートなセリフでした。

相馬の人物像って?

冷静で、頭もいいし、キレ者というか、ガンガン突っ走っているように見えて、実はある意味とても丁寧な人間だと思うんです。彼の信じる正義に従って、常に真剣であるからこそ、あらゆる可能性を疑って一つずつ、凄く丁寧に潰していく。“あなたがやったんじゃないですか?”と次々にふっかけては整理していくパワープレーのやり方なので、見え方としては“嫌な奴”かもしれませんね。でも、それが彼なりの正義であり、非常に細やかな点。粘り強く、一度喰いついたものは絶対に離さないぞ、という人物ですね。

そんな相馬を演じる上で意識されたことは?

本当に複雑なストーリーなので、誰を疑えばいいんだ?と(苦笑)。疑ってふっかけては肩透かしを喰らうの繰り返しで、難しかったですね。犯人かどうか見極めるために、“あんたでしょ”と、何と思われようとも構わず、直球でガンガンいくのが彼のやり方ですが、さじ加減も難しい。演じる身としては結構体力を使いました。ストレートな物言いをする相馬の良さはありつつ、毎回同じではダメですし。時には、言葉ではなく、完全に疑っている表情で、メリハリを付けたり。相手の目の動きや、ちょっとした違和感、事件に関係あろうとなかろうと“何か空気が変わった瞬間”を見逃さない。そういう反応をしていくように意識しました。

幸平のこともずいぶん疑っていましたね。

初回からいきなりですからね!ひどいっちゃひどいヤツですよ、相馬も。疑惑が晴れてからも一言も幸平に謝らないし、対応が変わるわけでもない。普通はあれだけ疑っておいて、間違っていたら、合わせる顔がないですよね。

謎はまだ解けてないので、刑事の相馬も気が抜けませんね。

こうなったらもう、最後の最後までとことんブレずに追いかけますよ!辿りつけそうで辿りつけない、このモヤモヤに決着つけたい!いや、本当に、気が休まるシーンは一つもなかったです!

真理亜、杏南、有希、女性たちはみんなヤバイですよね?

真理亜は一番スケールが大きいヤバさですね。でも、一般的な意味で“ヤバイ”のは有希かも。いつ着火するかわからない危うさがありますから。杏南はしたたかさがあって、どこかリアルにいそうなところがヤバイ。杏南と幸平を見ていると、“もしかして、男って女の掌の上で転がされてるだけかも?”と思えてきてコワいです(苦笑)。

伊藤英明さんとの今回の共演はいかがでしたか?

もっと一緒に芝居したかったですね。『海猿』の先輩・後輩の関係とはまったく違うので、最初は正直、違和感がありました。でも、どんどん楽しくなっていって。英明さんは二枚目なのに、女性に振り回される男の愚かさ、カッコ悪さをさらけ出して思い切り演じている。とことん振り切って、本人もそれをおもしろがって演じられている姿がカッコいいんです。すべてのシーンで全身全霊でお芝居をしている英明さんに、いつも刺激されています。またこの先、別の関係性でもご一緒できたらうれしいです。

最終回に向けて、ドラマのカギになるのは?

鯨井夫婦(キムラ緑子・高橋一生)、バーのマスター・木暮(佐々木蔵之介)と、気になる人は色々いますが、やっぱり結局のところは望月夫婦に大注目です。真理亜を救出に向かうのか?できるのか?幸平が試される場面ですよね。真理亜と木暮はどういう関わりがあったのか。

また、幸平は真理亜に対して最後にどういう行動をおこすのか。そこをしっかり見届けたいです!

ドラマのカギとなって全員を振り回した“2億円”。もし、自分に転がり込んできたら?

「そのお金を使って映画を撮ってみたいですね。」

自分の人生の中で、一回監督というものをやってみたいという、漠然とした夢があって。今回のような“ヤバイ”サスペンスものではなく(笑)、ふざけててくだらないんだけど、それでいて最後に温かい気持ちになれる様なストーリー。そんな作品を作ってみたいです。

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