鯨井和樹役 / 高橋一生

割り切った“レンタル夫”のはずの和樹も今、実は揺れ動いてる?!
修羅場をくぐってきた末に、“2億円”の先を見ているのかも!

ドラマのスタートから“なんか怪しい!絶対おかしい!”と注目されている鯨井夫婦の秘密が、1つ明らかになりました!和樹は有希(キムラ緑子)の“レンタル夫”として、便利屋の仕事をしていたのです。でも、和樹の怪しさはそれだけに留まらず、杏南(相武紗季)とのキスを幸平(伊藤英明)に見せつけて、2億円を虎視眈々と狙っています。ドラマのカギを握る和樹役の高橋一生さんに聞きました!

演じる“レンタル夫”という仕事をどう思いますか?

う~ん、人の心の細やかな部分、感情のヒダのところにまでお金が絡んでくる世の中になっちゃったんだなと。今の時代だからこそ需要がある商売ですよね。和樹は、単なる便利屋っていうのとも何か違う気がする。修羅場をくぐった過去があるような。撮影現場でもよく話してるんですよ、“和樹は絶対何人か殺してるよね?”って(笑)。だって、手慣れすぎてませんか?杏南を眠らせて偽装キスをするのだってそう。ほんと手際が良すぎて、これはいろんな修羅場をくぐってきた人間だからじゃないかと。ドラマでは描かれてないけど、僕はそう感じてるんです。そういう行間にあるものを芝居で出せたらいいなと思っています。

有希との関係は、仕事として割り切っている?

彼は過去に、何か自分の心を殺してしまうような出来事があったのではないかと。人間らしい心がすり減ってしまうようなことを経験したんじゃないかと思うんです。そうでないと、こんな人間にならないだろうっていう人物像。ただ、“有希ちゃん”と一緒にいることで、人間らしい心が戻ってきている気がするんです。最初は割り切ってるつもりでも、やっぱり一緒に住むことによって、何かが芽生える瞬間があって、“えっ?今のこの自分の感情は何?”って思う和樹がいると僕は思うんです。

有希との共同生活が和樹を変えているんですね。

やっぱり“家”っていう要素はでかいんじゃないかなと。どんなに他人でも嫌いでも、ひとつ屋根の下にいれば何かが起きると思うから。だって、トイレに入ってるのもお風呂に入ってるのもわかるんですよ。きっと無意識に、何かが心に生まれると思います。最初は仕事と割り切ってたでしょうけど、有希ちゃんがどうしようもなく生々しい人間だから、感情を押し殺してた自分がだんだん“人間”になっていく、気持ちが揺れてしまう。自分でも自分の心をどうしたものか?うーん?と思っていそうな気がします。

有希は和樹にレンタル夫以上の感情を持っていても、その逆はないかと思ってましたが。

いや、何かありますよ、たぶん、後天的に。だって、そもそも工事現場で肉体労働なんてしなくてもいいんです。レンタル夫の支払いが滞ってるなら、そのレンタル夫の仕事を辞めればいい、有希ちゃんと離れればいい。修羅場をくぐってきた和樹ならもっと稼ぎのいい仕事があるはず。なのにバイトしてでもレンタル夫を続けてるんだから、心に何かが芽生えてないとあり得ないんじゃないかと。

キムラ緑子さんとのいちゃいちゃシーンは初回から話題ですが。

朝から人前でチューして、そりゃ怪しいですよね(笑)。緑子さんとの共演は3度目ですが、前は僕のお母さんでしたから(笑)。それが今回は一応、夫婦。緑子さんはすごくかわいい方なので、本当に有希ちゃんに見えるんですよ。“このシーン、どうしたらいいかな?”って悩む少女のような姿がかわいくて、“守らなきゃなー”って。“緑子さん、大丈夫ですよ~”と言いながらの楽しい現場です。僕のどんな芝居にも応えてくださる。“どうしよう?”と言いながらも、大きく構えて何でも受けとめてくださる方です。このドラマでは、有希ちゃんと幸平さんが1番人間っぽいですよね(笑)。

 

同じ男として幸平はどうですか?また真理亜のような女性は?

幸平、かわいいですよねー!同じ男として、“それはないでしょ!”と思うところも含めてかわいい(笑)。窮地に立たされたら人間ってああなるよね、というのもよくわかる。真理亜(木村佳乃)の冷徹さと、冷徹さに隠された愛も興味深いし。幸平は、真理亜という仏様の手のひらで踊らされて、いくら逃げようとしても手の中なんです。真理亜は悪い女のように言われるけど、僕は仏様ではないかと思ってて。仏様って実は怖いじゃないですか。底知れない恐ろしさ、厳しさ、畏怖。この望月夫妻の対比がすごい!と思っている、僕たち鯨井夫婦です(笑)。鯨井夫婦と望月夫妻は男女が逆転してますね、うちは男の和樹が怪しくて、女の有希ちゃんが人間くさい。

和樹は、目標の2億円を手に入れられるでしょうか?

う~ん。実は和樹って、2億円のその先を見ているのでは?と僕は思っていて。あ、これ以上は伏せておきますが(笑)。1つ言えるのは、和樹は“有希ちゃんありき”で動いているということ。実は和樹自身はさほどお金に執着がないのでは?と、僕なりの和樹の背景がありまして。でもこんなこと言って、最終話でめちゃくちゃ執着してたらごめんなさい(笑)。まだ終着点がわからなくて、それこそ連ドラならではの醍醐味。演技プランを変更せざるを得ない展開もあるけど、それも含めて非常に楽しんでます。人間って、自分が一番自分のことをわかっていないものでしょう?自分がわからないのに役作りもへったくれもないです。和樹も僕も、自分がわからない。だから、瞬間瞬間の自分に驚きながらラストまで演じていきます。

高橋さん自身が、ドラマのカギだと思うものは?

やっぱり望月夫妻ですね!とてもドラマチックで、めちゃくちゃブッ飛んだことが起きて、台本を読みながら吹き出すこともありますね、あまりに人間的で滑稽で。これを“ドラマだから”って距離を置かずに見てもらえたらいいなと。殺人を企んだり狂言誘拐までは行かなくても、ちょっと駆け引きしたり、相手を試してしまったりっていうのは日常的にいくらでも起こってるじゃないですか。憎くて仕方なかったのに、傷つけ合って、雨降って地固まるみたいにすごく好きになることもあるでしょう。やっぱりこのドラマの最後のカギは、望月夫妻の“夫婦のあり方”に帰着すると思いますよ。

ドラマの中で1つのカギとなる“2億円”。手に入れたら、使い道は?

「2億円の使い道を思い浮かぶまで放っておきます」

なぜ僕のところに2億円が来たのかというと、たぶん2億円を使わなければならないマストなことがあるからなんです。後から、それが必要な状況がやって来る。だからその時まで放っておきます。現ナマで置いておくと存在を主張してくるし、弱みにつけ込んでくるし、欲が出て札束から一枚ずつ抜いてしまいそうなので(笑)、銀行に別口座を作ります。通帳やカードは身内に預けるとかして、自分では自由にできないようにする。カードを破棄して、再発行や手続きを面倒にしたり。それぐらい距離を置きたい、2億円なんかに踊らされたくないから(笑)!

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