望月幸平役/伊藤英明

至る所に伏線が潜む、これぞ“ザ・連ドラ”!
幸平だけじゃなく登場人物全員の“欲”がカギ?!

愛人と結託して妻の死を企んだものの、妻の誘拐犯からも警察からも追い詰められて憔悴していく幸平。妻が消えてくれた喜びから、罪の意識にさいなまれての懺悔=自殺未遂への急転直下は激しかったですね。演じる伊藤英明さんも「初回からやりすぎ?」と思うほどだったとか。しかし、まだ序の口。ここから始まるサスペンスへの期待と演じる面白さ、名シーンの撮影ウラ話も聞きました!

面白い台本とのことでしたが、実際に演じてみていかがですか?

サスペンスには伏線やミスリードは付きものですが、このドラマはとりわけ、謎の前フリや伏線からの落ちのつけ方がしっかりしています。演じながらも“なるほどね!”と納得します。例えば、真理亜誘拐事件の証拠品の一つ・ジョギングシューズは、別のシーンでちゃんと僕が履いてて伏線になっている。そうやって全てにおいてきちんとした使い方がされているから、“いきなり感”がなく、つじつまが合うんです。チカラ技でつじつまを合わせようとする作品も時々あるけど(笑)、このドラマは違いますよ。台本にも仕草やディテールまで細かく書かれて、非常に理解しやすく、演じやすい。自分でキチンと腑に落ちて演じられるので、とても楽しいです。

演じる幸平はどんな男だと思いますか?

後先を考えず、自分の“欲”に正直に行動する男ですね。しかも、どうしたらいいか自分で考えて動いているわけじゃない、そこがまた滑稽で。ただ僕自身は、目の前で起こっていることだけに注目して演じています。滑稽さもウケを狙うとあざとくなりますから。僕ら俳優って面白いと思うことをどうしてもやりすぎるんですが、そこは監督が演技をちゃんと見てくれています。

撮影中は伊藤さん自ら率先してドラマ作りをされている印象ですが。

どうリアルに“日常生活”を描けるか、セット内のどんな道具がどのような仕草で使えるのかを見ているんです。そうすると演技がどんどん広がっていきますから。せっかく複数のカメラで撮影してもらってるので、自由に動いたほうが面白くなる。僕が幸平である時間は、ここが“自分の家”なので、自由に動いてこそ役が広がっていきますね。

第1話の幸平は、置かれた状況がジェットコースターのように激変しましたね。

そうなんですよ(笑)。最初からやりすぎると、この先どうなるの?と思ったけど、台本がとてもよくできているので、ますます面白くなっていきます!いろんなサスペンス作品の面白い要素が多彩に詰め込まれているので、見るたびに次の回が気になるという、“王道の連ドラ”が楽しめる作りになっています。

首をつって死のうとするシーンの撮影は大変だったと思いますが?

やっぱり怖いですよね。怖かったです、めちゃくちゃ!スタッフを信じないとできないです。実際に事故になった現場も知っていますし。何が起きても対処できるよう、お医者さんも来ていたんです。警察の所作や捜査の流れにおいてもちゃんと監修の方がいてくださって、スタッフさんがディテールにこだわってくれるので、そういう意味でも非常に演じやすい現場です。

幸平を追い詰める刑事役の佐藤隆太さんとの共演は?

こういう関係性で演じるのは初めて。若い時の勢いや体当たりでやる役じゃない、心理戦ですから、お互いに考えて演じています。親しく、慣れている2人だからこそ、一層の緊張感を大事にしています。隆太のセリフがまた、緊張感が高い。3秒前までふざけてますが(笑)、本番は2人してガッ!と集中します。

愛人・杏南役の相武紗季さんとは濃厚なシーンも?

濃厚ですか(笑)?紗季ちゃんがいつもセクシーな衣装なので“愛人感”は満載ですよね、ちょっとドキッとしながらやってます。愛欲に夢中な2人というのは台本にしっかり書かれているので、それに乗ってやっていく感じ。楽しい撮影です。

木村佳乃さんと4回目の共演は?

夫婦感がリアルに出せるのは、木村さんの天真爛漫さがあってこそ。誰に対しても優しい人なんです、本当に。気心も知れているし、信頼感もあって、演じやすいですね。

このドラマに登場する中で、鍵になりそう、怪しそう、と伊藤さんが思うものは?

全員が全員です!それぞれが次第に“欲”をむき出しにしていって、いつの間にか、仕掛けていったはずの僕が翻弄されていくというのが面白い。愛欲、金銭欲…と、キャラクターおのおのが“欲”をむき出しにしていく時の真剣さと、だからこそ滑稽に見える姿。そこがドラマのカギだと思います!一話完結じゃなくて、このドラマは“ザ・連ドラ”。連続して見るからこそ面白いし、新しい回を見ると前の回が気になって見直したくなるという面白さもあるはずです!

妻の“意外な”顔に翻弄される幸平ですが、伊藤さん自身の意外な一面は?

「あがり症」

記者会見みたいなのはなるべく避けたいと思うほど人見知りであがり症なんです。このインタビューも結構無理してるんですよ(笑)。撮影でもいつも緊張していますし。そう見えない?いやいや、これでも色々考えてるんです。でも、“意外な一面”ということ自体が失礼なのかも?だって自分の思い込みで相手を見て言うことだから。僕は本来、人に対して先入観がない、どんな相手もフラットに接するので、人に意外な一面を見ることはないんです。意外でしょ(笑)?

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