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17時台の特集/バックナンバー

2017年3月16日

なっトクマネー「スーパーの新戦略」

大阪を中心に、11店舗を展開する、「フーズマーケットサタケ」。

一見、どこにでもある食品スーパーのようですが・・・

ここは、「日本一、楽しい」を売りにしたスーパー!

 

午後4時。店の前に、おもむろに着ぐるみが登場!

店内を覗いてみると・・・

 

【店員】

「毎週恒例売り腰マンデー始まるでー。ダイコン1本100円やー。いらっしゃい、いらっしゃい」

 

業界用語で、商売人の意気込みを示す「売腰」という言葉を冠したタイムセール。

店員の威勢のいい掛け声とともに商品が次々と値引きされ、店内はまるで市場のような活気に包まれます。

 

さらに、こんな光景も・・・

 

【アナウンサー】

「店内にいるお客さんが次々に集まっています。いったい何が始まるんでしょうか。すごい熱気です」

【店員】

「じゃんけんポン!」

【アナウンサー】

「スーパーの一角でじゃんけん大会が行われています。盛り上がっていますね」

 

サタケでは、月に一度、店舗ごとに、参加型のイベントを開催。

この日は、じゃんけん大会が5回行われ、優勝者には、黒毛和牛や高級イチゴなどがプレゼントされました。

 

【お客さん】

「こんなイチゴ頂いて嬉しいですね」

Q,スーパーでイベントが行われることはどう思う?

「楽しみですよね。どんどんしていただいたら、来る回数も多くなると思いますよ」

 

【佐竹食品 教育課 細川卓朗課長】

「単なるお客様として帰らせるのではなく、お店とかあるいは自分たちのファンになってもらうというところでは、
お店に来て毎日驚きや発見をして帰っていただけるかが大事だと思っています」

 

6年ほど前から行っている、月に一度の店内イベント。

企画会議には様々なアイディアが集まります。

 

【従業員】

「難読漢字の読み書きとかやって、正解数に応じてお菓子プレゼントとか」

「桜の木を模造して花を咲かせる、わなげ的なものにして満開にしたらおもしろいんじゃないかなと」

 

予算は、毎月3万円以内。

店舗毎にチームを組んで、企画を練っているのです。

 

【従業員】

「ある意味エンターテイナーみたいになっているのかもしれない」

「魚屋だと1年目だとぜんぜん仕事できないので、いろんなお客様のファンづくりをできるチャンスかなと思って」

 

商品の仕入にも独自のこだわりがあるということで、古川橋店の青果主任、前田力さんに密着。

 

【仲卸業者】

「前田スペシャル作ってますんで」

 

一般的なスーパーでは、バイヤーが一括して商品を仕入れるのに対し、
サタケでは、各店舗の売り場の主任が自ら市場に出向き、自分たちが売りたい商品を、買い付けています。

 

【サタケ コア古川橋店 前田力 青果主任】

「1枚」

Q,これは店頭で1ついくら?

「1000円で出そうかな」

Q、売れます?

「それでもうち、赤字なんですけど、見て喜んでもらうって、おっと思えてもらえたらいいかなと」

 

前田さんの店には、この日、1パック250円のお値打ち品から、1粒980円の高級品まで、
9種類600パックのイチゴが並びました。

客それぞれの好みに合わせて、お気に入りのいちごを選んでほしいといいます。

 

【サタケ コア古川橋店 前田力 青果主任】

「一括仕入れじゃない、いいところじゃないですかね。自分の好きなものを仕入れておけるっていう。
一括仕入れになると数を揃えないとダメなんで、物を選べない。自分も自信持って売れるし」

 

「きょうもよろしくお願いします。ウィーシュッ!!」

 

店舗によって品ぞろえが、大きく異なるサタケ。

その違いが個性となり、ファンを生み出しているのです。

 

【サタケ コア古川橋店 前田力 青果主任】

「味は大丈夫でしたよ。僕、市場で食べてきたけど」

 

前田さんはこの日、目玉商品として、1箱3キロ入りのりんごを500円の破格値で販売しました。

利益は出ませんが、その分は他の商品の売り上げでカバーすると言います。

 

【サタケ コア古川橋店 前田力 青果主任】

「正直しんどいですけど、お客さんが喜んでくれるならそういう商品もあっても面白いかなと」

 

【お客さん】

「ここはほんま、果物が安い。よそなら古くなったら、安く売るでしょ、ここは新鮮なのを安く売ってるから」

「種類が多いのと、味もいい。今だったら、それを買おうとしたら、こっちがいいとか教えてくれるでしょ、サービスがいい」

この10年間、右肩上がりで売り上げを伸ばしているサタケ。

その裏には、価格競争だけではなく、商品へのこだわりと、楽しい店づくりを追求する店員たちの姿がありました。

 

一方、ITを駆使し、業界初の緻密なマーケティングを行うスーパーも。

 

和歌山を中心に関西で、39店舗を展開する「マツゲン」。

店内には、スマートフォンのカメラで商品を撮影する店員の姿が・・・。

 

【店員】

「アプリで店のおすすめ商品などをあげているんですけど、その写真を撮って記事を編集して」

 

マツゲンでは、2年前にスマートフォン向けの独自のアプリをベンチャー企業と共同開発。

チラシには掲載されない、その日入荷したお買い得品や、タイムセールの情報などを、逐一配信しています。

 

【アナウンサー】

「あ、出ました。和歌山インター店、もうすぐタイムサービス、今そこで撮ったコロッケの写真が載っています」

 

アプリに、コロッケの特売情報を配信してからおよそ2時間。

タイムセールが始まると、さっそくお客さんがやってきました。

 

【お客さん】

Q,アプリ見てきた?

「そうです。きょうはそれで見て来ました」

Q,使ってどう?

「便利です。結構チェックしてます」

「新聞はもう取っていないので、チラシは見る機会が

なかったけど、こういう便利な物があるって知ってからは活用しています」

 

最新情報をいつでも手軽に得ることができるこのアプリ。

実は、店側にとっても、大きなメリットがあるんです。

 

【松源 桑原太郎専務】

「2,3週間分位のチラシ経費で、年間のアプリの経費が賄える。個人的には将来的にチラシは0にしたいと思ってる」

 

アプリなら、チラシと比べ、年間30分の1程度の少ない経費で、いつでも何度でも、情報を発信することが可能。

 


ほぼ毎日、近所のマツゲンで買い物をするという専業主婦の中村円さん。

支払いには、いつも電子マネー機能が付いた、このポイントカードを使っています。

 

【中村円さん】

「ポイントも貯まるし、ゆくゆくそのポイントも使えるし」

 

中村さんが貯めているのは、コンビニや百貨店、ドラッグストアなど、
全国約61万店舗でポイントを貯めたり、使えたりする「楽天ポイント」。

 

マツゲンは、去年11月、全国のスーパーで初めて、自社のカードを楽天ポイントカードに切替えました。

客にとっての最大のメリットは、カードの利用範囲がぐっと広がるということです。

 

【中村円さん】

「ネットもいけるし、スーパーもいけるし、コンビニだとかで使っても貯まる」

Q,目標は何ポイント貯めて何が欲しい?

「1年貯めてみて、1年の金額でお正月商材買えたらいいかな」

 

店にとっては、これまでマツゲンを利用していなかった楽天ポイントカードの利用者を、新たに呼び込むきかっけに。

 

さらに・・・これまでは、どの商品がいくつ売れたかを把握することはできましたが、誰が買ったかまでは分かりませんでした。

しかし、楽天ポイントカードのシステムなら、誰が何を買ったが分かります。

 

【松源 桑原太郎専務】

「1個しか売れてない商品も、月に10回も15回も来店しているお客様が買ってるものなら、品ぞろえしなきゃいけないよねっていうのが、楽天ポイントカードでは分かる。だから、店の品ぞろえが変わっていく。より地域であったり、お客様の欲しい商品が店頭に並んでいく」

 

マツゲンでは、アプリとポイントカードのデータを基にAI=人工知能を使って、どんな客が何をいつ、いくら買っているかなどを細かく分析。

客1人1人の好みやライフスタイルに沿った店づくりに役立てています。

 

IT企業とタッグを組み、客ニーズを細かく汲み取ることで、オンリーワンの店づくりを目指すマツゲン。

生き残りをかけたスーパーの挑戦は、これからも続きます。

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