『マイナカード』申請殺到で“5時間待ち”も…“2万円分”ポイント期限前に混乱 実際の窓口を現場取材 「誤解」も多く、実は受け取り“5月まで延長” 2023年02月22日
政府が普及を進めている「マイナンバーカード」。ポイントをもらうための申請期限が2月末、残り1週間となり、窓口には駆け込み申請する人が殺到しているようです。
【坂元龍斗フィールドキャスター】
「枚方市内の商業施設に来ています。マイナンバーカードの申請会場が設けられているんですが、今、待ち人数が84人…4~5時間待ちです」
最大2万円分のポイントがもらえるマイナンバーカードの申請期限が迫る中、大阪の枚方市では、待ち時間が予想されることから、買い物などをして過ごせるようにと2月末まで駅前の商業施設に窓口を設置。大勢の人が駆け込みで申請に訪れていました。
【役所の担当者】
「4~5時間おそらく待っていただくことに」
【申請に訪れた市民は】
「いいですよ」
【役所の担当者】
「人数がいっぱいになると途中で打ち切ることがあるので何時までかっていうのは、お伝えできないんですが…」
【市担当者】「3,2,1、はい」
窓口では申請に必要な写真を無料で撮ってもらうことができ、分からないことがあればサポートもしてくれます。
【申請に訪れた市民は】
「3時間待ち…先週も来たけど2時半くらいでちょっと遅かったからかな、その時は受付が閉まっちゃって」
「2月作ったらポイント付くやん…(ポイントは大きい?) タダでもらえるもんやったら」
【枚方市・市民課 根本一人課長】
「予想はちょっと超えてますね。こちらの申請会場に来ていただく方法もございますが、スマートフォンとか郵送でももちろん申請できますので、この機会にぜひご申請いただければと思っております」
政府がマイナンバーカードの普及を加速させるため、2022年6月にスタートしたキャンペーン「マイナポイント第2弾」。
カードを新規で取得し、キャッシュレス決済などを利用すると5000円分、健康保険証として申し込むと7500円分、公的給付金の受取口座を登録すると7500円分、合わせて最大2万円分のポイントが還元されるというものです。
しかし…カードの申請率は2月19日時点で約69.8%に留まっています。ポイントをもらうためのカード取得の申請期限は2月末までですが、ポイントの申請については、5月末までに延長されていて、政府はさらに普及を図りたい考えです。
【入道楓記者】
「神戸市中央区では、このように区役所に申請窓口が設置されていて、朝から続々と人が訪れています」
【神戸市民】
「80歳やから、邪魔くさいな~と思って、いい(要らない)と思ってたんやけど、『健康保険証がどーのこーの』言ってるから、やむを得んからなぁ、やっとけと思って」
大阪以外でも自治体の窓口には「ラストチャンス」を逃すまいと”駆け込む”人たちの姿が。
その多くはやはり、「マイナポイント」がお目当てです。
【神戸市民】
「やはり家計のプラスにもなるし…(マイナポイント)なかったらたぶん作ってないと思います」
「みんな(家族)でマイナポイントをもらおうと急いで作りました」
しかし、”誤解”をしている人も多いようで…。 こちら、京都市が設けた専用窓口(京都市マイナンバーカードセンター)。
21日、手続きに来た人はおよそ1300人いましたが、そのうち、およそ7割がすでに申請した「カードの受け取り」に来た人たちでした。その理由を聞くと…
【京都市民】
「2月末までにマイナポイントを受け取りたいなと」
「2月末にポイントもらえんようになるんで急いできました」(← *こちら「誤解」です)
「きょうしか来れへんかったんで…(記者『5月までに受け取れば間に合うんです』)あららららら…」
「カード」と「ポイント」の申請期限を混同している人が多く見受けられました。
【京都市マイナンバーカード企画推進担当 中野雄介課長】
「既にカードを申請されている方については、2月中に必ず受け取るというものではないので、そこは様子を見ながら受け取りに来て頂ければと思います」
ただ、街で聞くと、そもそも、カードに対し、「メリットがわからない」という声も…
【カード持っている人】
「(取得して)3年。せやけど使ったことない」
【カード持っていない人】
「どういう場面で使うのか、そういうのもよく分かってないし、今までなくても生活できてきたので」
【カード持っている人】
「あまり個人的なことを公にされるのは困るんでね、今のとこ(紐づけは)やる気ないです」
(関西テレビ「報道ランナー」2023年2月22日放送)