第24回 概要

2015年4月24日

日時

2015年4月24日 午後3時00分~

出席者

藏本一也 委員長、鈴木秀美 委員、難波功士 委員、
福井澄郎 社長、堤田泰夫 専務、報道部長、事務局

委員会では、関西テレビの福井社長から4月の大幅な改編や新V・Iについて、そして経営状況など最近の関西テレビの概況について報告を受けました。議事の概要は次の通りです。

選挙と政治に関する事項について

4月の統一地方選挙や5月の特別区設置を巡る住民投票に関して、関西テレビとしての対応等について、報道部長から説明を受けました。
これについて委員から、「偏ったりしてはいけないが、それぞれの政策の善し悪しを伝える事が重要で、普通の選挙と住民投票はかなり違うものだと思った方が良いのではないか。そういう意味でより積極的に番組で、投票の選択肢が持っている意味などをきちんと示すことが本来の役割ではないかと思う」などの意見を出しました。
続いて、元維新の党衆議院議員への取材における一連の経緯について報告を受けました。
委員からは、「議員に以前から正式な取材依頼をしていたが、なかなか応対してもらえず、さらに逃げるところは議員の行動にも問題があると思う。日本の今の国会議員の状況を考える上で問題を提起する事案だったと思うので、それを追及することは大事だったのではと見ている」と意見を出しました。

視聴者からの意見等について

2015年1月から3月放送分の視聴者からの主な意見とその対応について確認しました。その結果、人権侵害に該当する事案はないと判断しました。

  • 2月放送のバラエティ番組に関して、後日他地域での放送を見られた視聴者から「外国人の妻が見て言っているのですが、番組セットの床の柄が、ある宗教に関係するような柄で、番組のセットで使わない方がいいと思う。人が土足でその上を踏みつけるような事があってはいけない。信者は心を痛めていると思う」といった苦情が寄せられ、スタジオセットを変更したことについて話し合いました。
    委員からは、「日本でもやはり多文化社会になってきた印象を受けた。柄は指摘されたものではなかったが、観た人がそれをそう感じるのであれば、早急に変更した事は確かに良かった」といった感想を述べました。
  • 2月放送の情報番組の中で、視聴者から「ある画像が、こちらのホームページから許可なし無断で使用されていて著作権の侵害に当たると思います」と指摘を受け、お詫びしたことについて話し合いました。
    委員からは、「著作権は最重要視しないといけないものなので、制作をする際に守ってもらいたい」といった意見を出しました。
  • 3月放送の情報番組で、元兵庫県議の直撃インタビューを行った一連の様子を長時間にわたり放送したところ、多数の苦情が寄せられたことについて議論しました。
    委員からは、「あの映像を見る限りでは、危ない状態になっている人を更に追い詰めている感じには見えた。微妙な立場だから、元県議が逃げ回る気持ちも分かるが、皆さんが取材するのも分かる。その方法の問題もあるのではないか」といった意見を出しました。

特選賞の決定について

2014年のオンブズ・カンテレ特選賞について審査し、「放送番組・DVD」部門は、ザ・ドキュメント「うたと戦争」に「イベント・映画・その他活動」部門は「24時間地震収録システムの開発」に決定しました。

社員から委員への直接通知について

この期間における社員等からの直接通知案件は、ありませんでした。

次回、第25回委員会は、7月17日(金)に開催する予定です。

以上