8月2日付BPO放送倫理検証委員会決定を受けて、
オンブズ・カンテレ委員会としての見解

2013年9月4日

オンブズ・カンテレ委員会は、関西テレビが2007年に「発掘!あるある大辞典II」で起こしたデータねつ造問題発生後、放送等による視聴者もしくは市民に対する人権侵害の有無、放送倫理違反の有無、及び取材・番組制作のあり方等について意見を述べ、もしくは答申するとともに、放送倫理の遵守体制について監視することを目指して発足した委員会です。

今回の「スーパーニュースアンカー」インタビュー映像偽装問題は、2013年1月18日に開催された委員会で報告を受けました。オンブズ・カンテレ委員会としては、番組制作における放送倫理観の欠如については厳しく指摘しましたが、視聴者にこの問題を説明する重大性・緊急性に対する認識が足りず、意見集約ができなかったことを遺憾に思っています。

今回のBPO意見書の内容も踏まえ、オンブズ・カンテレ委員会としては、以下のような改善策を講じることにしています。まず、迅速性・緊急性を強化するために、各種の情報伝達手段を活用し委員間の問題共有を更に充実させます。さらに、問題が発生した際にはその部門の責任者を会議に参加させるなどして、問題の重要性をお互いに認識する場とします。また、こうした委員会活動の概要報告についても、より詳細な内容を社内外に公表することとしました。
こうした改善策を取ることで、委員会からの提言機能をより強化し、視聴者・社員・スタッフから、さらに信頼を得られる委員会を目指します。

以上