ザ・ドキュメント

2014年6月7日(土)午前9:55~10:50

ナレーション

桂 南光

企画意図

関西テレビは、2012年から約2年半に渡って文楽を取材し続け、『文楽のゆくえ~「橋下改革」と世界遺産~』(2012年5月19日OA)、『夢の途上 文楽・人間国宝の弟子たち―』(2012年10月14日OA)の2本のドキュメンタリー番組を制作。人間国宝の弟子たちをとりあげた「夢の途上」はワールド・メディア・フェスティバル銀賞、ニューヨークフェスティバル銅賞を獲得するなど欧米で高い評価を得ている。

今回放送する番組は、長年、大阪の伝統芸能を牽引してきた人間国宝、竹本住大夫さんのヒューマンドキュメンタリー。
番組のナレーションを担当し、住大夫さんの人生を語るのは、上方落語の桂 南光さん。南光さんは、補助金問題など文楽の危機に際しても積極的に発言してきた。この番組は、文楽を応援する人々の思いを乗せた住大夫さんの引退記念番組。
関西テレビには、橋下大阪市長の改革による補助金カット問題を機に、2年半にわたって撮影した100時間を超える住大夫さんの映像の記録がある。番組では、住大夫さんの未公開映像とともに、引退するまでの思いを追う。

番組内容

文楽座・最長老の太夫、竹本住大夫さん。戦後の文楽を牽引し、大阪市の補助金カット問題でも先頭に立ち対応してきた文楽の大黒柱だ。89歳になるまでの68年間を文楽一筋で生きてきた。
住大夫さんは自らの芸に妥協がなく、弟子たちに対しても厳しい。「鬼が住大夫」、そう呼ぶ人もいる。弟子が舞台から降りてくると、住大夫さんの厳しい声が楽屋の廊下中に響き渡る。「ばか、どあほ、どんな耳しとるんじゃ」。声の迫力に、叱られていない中堅若手が身をすくめるほどだ。

その住大夫さんに不幸な出来事が起きる。おととし、2012年の夏、補助金削減問題の渦中、脳梗塞に倒れ、休業を余儀なくされた。太夫としての生命線、言葉に障害が残ることに。それでも、半年のリハビリで復帰。ファンたちを喜ばせた。
去年12月、「菊池寛賞」の授賞式で住大夫さんは、まだ何年も先まで現役を続ける意思を示していた。しかし、わずかその二ヶ月後、引退を発表。そこに一体どのような葛藤があったのか?

文楽へのひたむきな情熱。後を託す後輩たちへの思い。そして引き際の決断と涙の引退公演。
この番組は、大阪を愛した稀代の名太夫・竹本住大夫を描いたヒューマンドキュメンタリーであり、関西テレビから文楽界へのエールでもある。

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